映画『エマニュエル』は、監督オードレイ・ディヴァンが快感をテーマに描く作品。舞台は香港の高級ホテルで、社会問題にも切り込む内容となっている。公開は2025年1月10日。
要約すると2025年1月10日に公開される映画『エマニュエル』の監督オードレイ・ディヴァンが、作品の製作秘話を語った。
この映画は、官能文学の名作『エマニエル夫人』を基にしており、1974年に公開された映画が世界的なヒットを記録したことから、50年の時を経て新たに現代の舞台で描かれることになった。
ディヴァン監督は、前作『あのこと』で描いた“痛み”から一転し、今作では“快感”を追求している。
舞台は、かつての『エマニエル夫人』とは異なり、香港の高級ホテルであり、主人公エマニュエルは自立した女性としてホテルの品質チェックの仕事に従事する。
監督は、香港の高級ホテルの特異な空間が、現実と虚構の境界をぼやけさせる不可思議な場所であるとし、そこに潜む社会的な問題にも焦点を当てている。
ディヴァン監督は、香港の美しさの裏にある厳しい階級社会を描写し、快感を享受できる少数派と、その陰で苦しむ大多数との関係を指摘している。
また、香港での撮影にあたっては、パンデミックの影響で現地に行けず、インターネットでロケ地を探す苦労もあったが、最終的に見つけたホテルが『花様年華』を意識して装飾されていたことを明かし、ウォン・カーウァイの作品からの影響を避けられなかったと語った。
映画は、エマニュエルの快感を通じて現代社会の孤独や虚無感を描くことを目指しており、香港の魅力とその背後にある現実を融合させた作品となっている。
参考リンクhttps://news.yahoo.co.jp/articles/d27ceb06bd16c7e058ec77bf0b32bfc3650343ba