高雄市がTSMCの工場誘致に成功し、産業転換を加速。温室効果ガス削減や交通網整備も進展中。
陳其邁市長は、中央社のインタビューで、迅速な産業転換が現時点での重要な仕事であると述べ、「限られた時間の中で高雄のために何が残せるかが市長としての責任だ」と強調しました。
高雄のハイテク産業の発展は1980年代以降、他の地域に遅れをとっていましたが、陳市長は「全力で追いかけなければならない」とし、産業転換に向けた決意を示しました。
さらに、温室効果ガスの排出量を実質ゼロにするネットゼロへの取り組みや都市環境の改善も進展しているものの、さらなる努力が必要であるとの姿勢を崩していません。
「前進は必須だ。
どうやってリードを確保するかが重要だ」と述べ、TSMCの投資が鉄鋼業や石油化学工業にデジタルトランスフォーメーションをもたらしていることに言及しました。
市は、TSMCの受け入れに向けて再生水プラントの建設や電力供給の安定化、交通改善に取り組んできました。
ネットゼロに向けた取り組みとして、台湾炭素ガス排出量取引所(TCX)の設立や関連自治条例の制定、人材育成施設の成果などが挙げられます。
市政府は、企業がネットゼロへの転換を進める中で競争力を確保し、二酸化炭素排出量の削減に向けた技術支援を行うことを目指しています。
また、高雄がコンサートの誘致に成功し経済効果を生んでいる点については、交通網整備の重要性を指摘し、ライトレール(LRT)やメトロ(MRT)の延伸計画に言及しました。
将来的には、営業距離112キロ、駅数114の利便性向上が期待されています。
隣接する屏東県への台湾高速鉄道(高鉄)の延伸についても、支持の意向を示しています。
参考リンクhttps://news.yahoo.co.jp/articles/d0ac700e606bf9841df5e1185b181c63222c5acb