高知県黒潮町が南海トラフ地震に備え「逃げる」防災計画を選択した背景について解説。
この決定の背景には、東日本大震災から得た教訓がありました。
震災後、多くの地域が防潮堤の建設を選択する中、黒潮町は津波の脅威に対して物理的な防御ではなく、住民の迅速な避難を重視しました。
これは、内閣府が発表した津波高の推計が非常に衝撃的で、最大震度7、最大津波高34.4m、津波到着まで最短2分という厳しい現実を反映していました。
松本敏郎氏は、当時の情報防災課長としてこの計画を主導し、役場に集まった幹部たちが発表を待つ中、町民からの問い合わせが全くなかったことを振り返ります。
これは、住民が想像を超える津波の高さを見て、避難することをあきらめてしまったためでした。
このような状況下で、黒潮町は防潮堤ではなく「逃げる」という選択をすることにしました。
自然災害に対する新たな考え方として、黒潮町のアプローチが注目されています。
町の防災計画は、自然と共存するためのヒントを提供しており、他の地域にとっても重要な参考となるでしょう。
参考リンクhttps://news.yahoo.co.jp/articles/f1e1ed2b9e6de96f6e9fdfb8223539249d0a91e7
高知県黒潮町における津波防災計画についてのコメントは、津波の危険性や避難の重要性を多くの人が強調していました。
特に、34.4メートルの津波が2分で到達するという数値に対する懸念が多く、住民が迅速に避難する必要性が語られていました。
コメントの中には、黒潮町の平均年齢が62歳で高齢化率が45%に達していることから、高齢者にとって避難が難しい状況を指摘する声もありました。
さらに、防潮堤の限界についても言及があり、実際に東日本大震災で防潮堤が機能しなかった事例を挙げ、物理的な防御だけでは不十分であることが強調されました。
避難タワーの設置が進められていることは評価されつつも、実際に避難が必要な際にどのように行動するかが重要であるという意見も多く見られました。
全体として、自然災害に対する備えとして「逃げる」ことが最も賢明な選択であるとの意見が多く、今後の防災対策においてもこの考え方が重要であるとされていました。
ネットコメントを一部抜粋
三陸の場合は、どちらかといえばリアス式海岸で高い防潮堤は短くて済む箇所が多い印象です。
黒潮町の平均年齢は62歳ですが、高齢化率は45%。
東北には東洋一の防潮堤があったけど、東日本大震災で跡形も無く壊れてしまった。
こういう記事でよく勘違いされるのが最大津波高さなんですよね。
防潮堤でなく、逃げるを選択。
とても賢明な選択だ。