ユヴァル・ノア・ハラリが現代の情報氾濫を批判し、真実を探求するための制度の重要性を説いています。情報の質が低下する中で、フィクションが真実に勝る現状に警鐘を鳴らしています。
彼は、シリコンバレーなどで広がる「情報は真実である」という考え方が、実際には誤解であると指摘します。
情報が増えれば知識も増えるという単純な見方は、実際には誤情報やフィクションが溢れる結果を生むと警告しています。
ハラリは、世界に存在する情報の大半がゴミや妄想であり、真実は非常に希少で高価なものであると主張します。
信頼できる情報を見分けることは難しく、真実を探し出すには多くの時間と努力が必要です。
例えば、歴史的な事実を正確に理解するためには、専門的な知識や研究が不可欠ですが、フィクションを書くのははるかに容易です。
このように、フィクションは単純化され、理解しやすいため、多くの人々に受け入れられやすくなります。
ハラリは、真実が受け入れられない理由として、個人や国家レベルでの心理的な抵抗を挙げ、真実とフィクションの競争において、真実が常に劣位に置かれる現状を批判しています。
さらに、社会が秩序を維持するためには、真実よりもフィクションや神話が優先されることが多いとし、特に国家の運営においては、真実を知ることと同様に、結束を保つためのストーリーが重要であると述べています。
ハラリの見解は、情報の質が低下する中で、真実を求めるための制度や構造が必要であることを示唆しており、現代社会における情報の役割について深い洞察を提供しています。
参考リンクhttps://news.yahoo.co.jp/articles/efa85b1a6f11e33e7d0c2814660f984c8da6f0f7
コメントの内容は、情報氾濫の現代における真実の捉え方や、フィクションと真実の価値についての深い議論が交わされていました。
一部のコメント者は、真実は高価で希少なものであり、一般の人々がその真実に辿り着くのは難しいと感じていました。
また、情報の中にはゴミのようなフィクションや妄想も多く含まれており、真実を見極めるためには高いリテラシーが求められるとも述べられていました。
多くの人が、心地よいフィクションに惹かれる傾向があり、真実を知ることが時には残酷であるため、知らない方が幸せである場合もあるとの意見もありました。
さらに、歴史や知識の理解が難しく、コミュニケーションの重要性も強調されていました。
コメントの中には、真実を探求することが秩序を乱す可能性があるという指摘や、情報の信憑性を問う声も見られ、SNSの影響や大衆の愚かさについても言及されていました。
全体として、情報の選別や理解の難しさ、そしてそれがもたらす社会的影響についての考察がなされていました。
ネットコメントを一部抜粋
非常に興味深い話ではある。
真実はきわめて希少で高価な類いの情報。
歴史学って、探偵と似ているかもしれません。
真実は高価で、フィクションは安価。
情報の大半は、ゴミであり、フィクション、空想、妄想、錯覚、偽りです。