にんべんの「つゆの素」は、1964年の発売以来、60年にわたり家庭で愛され続けている調味料。手間を省き、時代に合わせた商品開発で人気を保っています。
要約するとにんべんの「つゆの素」は、1964年に発売されて以来、60年間にわたり愛され続けているロングセラー商品です。
この商品は、伝統的なだしを取る手間を省くために開発され、特に高度経済成長期における調理の効率化が求められる中で誕生しました。
開発を担当したにんべんの外山浩二さんによれば、かつお節の販売に危機感を抱き、家庭で簡単に使える調味料の必要性から生まれたとのことです。
つゆの素は、かつおと北海道産の昆布を合わせただしに濃口しょうゆを加えたもので、1リットルの希望小売価格は1167円です。
1997年度から2023年度までの累計販売本数は約2億7千万本に達し、今もなお多くの家庭で重宝されています。
製品の品質は老舗ならではのこだわりがあり、かつお節の一番だしと二番だしを丁寧に合わせ、昆布も水で戻して使用しています。
腐りやすいかつお節を使用するため、殺菌や密封方法の工夫も行われています。
外山さんは、「鍋の味付けとしても使える」と話し、時代に合わせた新商品の開発も進めています。
例えば、単身者向けに300ミリリットルサイズや、健康志向に応じた塩分30%カットの製品も登場しています。
また、インターネットの普及に伴い、煮物や焼き魚の味付けだけでなく、電子レンジで簡単に調理できるレシピも公式ウェブサイトで公開されています。
顧客からは「親から子へと受け継がれている」という声も寄せられ、にんべんのつゆの素は家庭の味としての地位を確立しています。
参考リンクhttps://news.yahoo.co.jp/articles/a4dc111da964224353cf5d1a60284e699e47abc5