米ドルの値動きが第一次トランプ政権時と類似しており、ドル高が続く中、ビットコインも急騰。FRBの政策が影響を与える中、経済成長が好調であることが確認されている。
トランプ氏が当選してから2カ月間で、ドルは他の通貨に対して3%以上の上昇を見せており、これは2016年の大統領選後と同様の動きである。
特に、DXY指数は過去の選挙後にピークを迎え、その後の12カ月間にわたって下落したが、今回はその兆候が見られない。
トランプ大統領の経済政策と連邦準備制度理事会（FRB）の行動が、ドル高を支える要因とされている。
ドル高はリスク資産にとってネガティブな影響を与えることが多いが、トランプ氏がビットコインへの支持を示しているため、最大の暗号資産であるビットコインは当選以来急騰している。
ビットワイズのアンドレ・ドラゴシュ氏によると、ビットコインは過去最高値に達しているが、同じペースでの上昇は期待できない可能性がある。
現在のビットコイン価格は、12月中旬に記録した10万8300ドルの最高値から約10%低い水準で推移している。
ドラゴシュ氏は、FRBが現在の経済情勢において板挟みの状態にあり、手を打たないことで米国の景気後退を招くリスクと、インフレが再び加速するリスクのどちらかを選ばなければならないと指摘している。
また、トランプ氏は主要貿易相手国に関税を課す公約を掲げており、これが地政学的な不確実性を高め、ドルの需要を押し上げる可能性がある。
さらに、米国の経済成長率は3%以上で、インフレ率も目標を上回っていることから、経済の健全性が確認されている。
FRBは2025年の利下げを2回のみと予想しており、これがドル高と利回りの上昇を促しているとドラゴシュ氏は述べている。
全体的に、現在のマクロ環境はドル高に向かう逆風が吹いている状況である。
参考リンクhttps://news.yahoo.co.jp/articles/a45af19fefd403172a2d95cc9683e2a9d9c9e37e