パナソニックが自動車向けサイバーセキュリティソリューション「VERZEUSE」を強化。開発者不足解消にも寄与し、効率的なセキュリティ対策を提供。
このシリーズは、自動車の開発から出荷後までの各フェーズに対応し、特にソフトウェア定義の自動車(SDV)の進展を支援することを目的としています。
開発本部長の茨木晋氏は、サイバー攻撃対策が自動車業界全体の重要な課題であり、2020年には国際基準が成立し、2026年以降はすべての自動車においてセキュリティ対応が必須になると強調しました。
パナソニックグループは、30年以上の民生用AV機器でのセキュリティ技術の蓄積を背景に、自動車向けのセキュリティ技術開発に10年以上取り組んできた実績があります。
VERZEUSEシリーズの特徴は、各ソリューションが連携し、セキュリティ対策を効率化する点です。
開発者はセキュリティの専門知識がなくても、選択式の質問票に回答するだけで車載機器の特性に応じた対策が可能です。
これにより、セキュリティレベルを維持しながら、テスト作業を効率化できるとされています。
特に、自動車業界におけるセキュリティ関連エンジニアの不足という課題に対しても、解決の糸口となることが期待されています。
具体的には、ナビゲーションシステムのような大規模製品で、手作業の脅威分析に比べて作業工数を最大90%削減した実績もあります。
今回の技術発表では提供開始日については未定ですが、2025年には自動車に関するサイバーセキュリティ市場が4500億円に達すると見込まれており、今後の市場成長が期待されています。
ターゲットとしては自動車会社や部品メーカーを想定し、パッケージ販売だけでなく単体提供も検討されています。
参考リンクhttps://news.yahoo.co.jp/articles/178cb0ff45b0b5ca46cc52c01e6b129bda05eae8