第2次トランプ政権での米国株は、前回同様に親ビジネス政策が予想され、業種別に影響が出ると考えられています。
トランプが大統領に就任した2016年、彼の勝利が決まると一時的に株価は急落しましたが、その後、大規模減税政策が発表されると株価は急上昇しました。
特に、2017年には法人税や所得税の引き下げが行われ、主要3指数(NYダウ、ナスダック、S&P500)は年間で2桁の上昇を記録しました。
この年、特に情報技術業界の成長が顕著で、GAFAMと呼ばれる企業が市場を牽引しました。
しかし、2018年には米中貿易摩擦の影響で株価が下落し、2019年にはFRBが利下げを行ったことで再び株価は上昇に転じました。
2020年には新型コロナウイルスの影響で市場が混乱しましたが、経済対策と金融緩和により、米国株は安定を取り戻しました。
トランプ政権の4年間で、NYダウは55%、ナスダックは139%、S&P500は68%の上昇を達成しました。
第2次政権においても、トランプは親ビジネス的な政策を推進すると予想され、株価は堅調に推移する見込みですが、その影響は業種によって異なります。
具体的には、法人税減税は製造業や小売業にメリットをもたらし、AIや暗号資産、宇宙開発、エネルギー関連の規制緩和は半導体や資本財、エネルギー企業に恩恵を与える一方で、通商政策や気候変動政策は中国ビジネスに依存する企業や環境関連企業に逆風となる可能性があります。
したがって、今後のトランプラリーは前回の焼き直しになる可能性が高く、過去の動向を再確認することが成功の鍵となるでしょう。
参考リンクhttps://news.yahoo.co.jp/articles/6f891a972f76f34972199ce93aba298107b93ab6