北朝鮮が平壌国際マラソン大会の参加者募集を開始し、6年ぶりの再開を目指しています。観光業の活性化を図る狙いがあると見られています。
この大会は、コロナ禍による封鎖の影響で中断されて以来、6年ぶりの再開となります。
金正恩国務委員長が観光業の発展を強調していることから、北朝鮮当局はこのイベントを外国人観光客誘致の一環として利用する可能性が高いと見られています。
公式サイトには、マラソンの募集要綱が掲示されており、エリート選手と一般愛好者向けに分かれたカテゴリーで行われることが明記されています。
コースは平壌の主要な名所を巡るもので、参加費はフルコースが150ドル、ハーフコースが100ドル、10kmおよび5kmがそれぞれ70ドルと設定されています。
専門家は、今回の大会が北朝鮮の封鎖解除と外国人観光客の積極的な誘致に向けた一歩となる可能性があると指摘しています。
さらに、北朝鮮は2023年9月に外国人入国を許可する方針を示しており、制限的ではあるものの、特定の国からの観光客を受け入れています。
金委員長は、観光業の発展を重視しており、江原道元山の葛麻海岸観光地区などの開発を進めています。
観光業は、国際社会からの制裁を回避する手段として重要視されており、北朝鮮は観光収入を安定した外貨獲得の手段として活用しようとしています。
ただし、大規模な団体観光による一括支払いが国連の制裁に抵触する可能性があるため、注意が必要です。
平壌国際マラソン大会は1981年から開催され、外国人参加が許可されたのは2014年からです。
コロナの影響で、2020年以降は5年間中止されていました。
参考リンクhttps://news.yahoo.co.jp/articles/039452f9afbb6d213ca5288aa38503baf5fc028d