神風特攻隊の出撃から80年を迎え、フィリピンで慰霊祭が行われました。戦争の教訓を再確認し、過去の悲劇を繰り返さないことが訴えられました。
要約すると2024年10月25日、太平洋戦争中に日本軍が編成した神風特別攻撃隊が初めて出撃したフィリピン・ルソン島マバラカットの飛行場跡で、出撃から80年を迎える慰霊祭が行われました。
この慰霊祭には約150人が参加しましたが、フィリピン政府の高官は出席しませんでした。
慰霊碑を管理するクラーク空港公社のパグリナワン氏は、戦争の勝者はおらず、犠牲者だけが残ることを強調し、「二度と繰り返してはならない」と訴えました。
また、特攻隊戦没者慰霊顕彰会の岩崎茂理事長は、中国や北朝鮮の脅威に言及し、国民一人一人の国と同胞を思う気持ちが侵略に対する最大の抑止力であると演説しました。
さらに、フィリピンでは現在、従軍慰安婦の悲劇を描いた連続ドラマが放送されており、元慰安婦の支援団体テレシタ・アンシー氏は、慰安婦像が撤去された一方で神風の慰霊碑が容認されていることに困惑していると述べ、慰霊祭に対する批判を表明しました。
このように、慰霊祭は過去の戦争の記憶を振り返る場であると同時に、現在の社会問題とも結びついていることが浮き彫りになっています。
参考リンクhttps://news.yahoo.co.jp/articles/216e3a1e328e0ebcb29fb2323a6429c7e032860c