フランスの極右政治家、ジャンマリ・ルペン氏が死去。彼は国民戦線の初代党首で、歴史の暗部を突き付ける存在として知られた。娘のマリーヌ氏との関係も複雑だった。
要約するとフランスの極右政党「国民戦線」の初代党首、ジャンマリ・ルペン氏が死去した。
彼は88歳で、2017年のインタビューでは、だみ声での独特な話し方が印象に残った。
ルペン氏は、娘のマリーヌ・ルペン氏が大統領選で決選投票に進出した際、彼女を「未来を体現する候補」と称賛し、冷静に選挙情勢を分析した。
しかし、彼は政治的には「極右の悪党」として忌み嫌われ、娘からも党籍を奪われるなど、複雑な関係にあった。
ルペン氏は、歴史の暗部を突き付ける存在であり、ナチスによるユダヤ人虐殺を軽視する発言や、旧植民地アルジェリアへの従軍経験を自慢するなど、物議を醸してきた。
彼が1972年に国民戦線を結成した際、暴力的な右翼や親ナチス派の残党が加わり、彼は党の実権を握った。
80年代以降、移民排斥や反EUを掲げ、大衆政党として成長。
2002年の大統領選では決選投票に進出し、保革二大政党制に風穴をあけた。
娘のマリーヌ氏も、17年と22年の大統領選で決選投票に進出し、党は「国民連合」と名を改め、下院最大の野党となった。
ルペン氏は27年の大統領選を見ずに逝去したが、彼の影響力は今も続いている。
参考リンクhttps://news.yahoo.co.jp/articles/b0476861ca5fd550c716f371dee9635443878d5e