チベット大地震の犠牲者を偽情報で利用したAI画像が拡散。社会的影響を懸念する声が高まる。
この写真は、7日に発生したマグニチュード7.1の地震とは無関係であり、地震の犠牲者を追悼する雰囲気の中でシェアされたものだ。
特に、毛糸の帽子をかぶった子どもが崩れた建物の残骸の下敷きになっている様子が動画プラットフォームなどで広がり、人々は「とてもかわいそうだ」「この子が元気に過ごしているか教えてほしい」といったコメントを寄せていた。
しかし、詳細に見ると、子どもの指が6本あるなど不自然な点があり、一瞬では気づかないものの、フェイクであることが明らかになった。
中国のポータルサイト百度やソーシャルメディア微博では、「地震の残骸の下敷きになった帽子をかぶった子どもは実はAIが作った画像だった」という内容がリアルタイム検索語ランキングにランクインした。
また、残骸の下から子どもを保護する女性の写真も「偉大な母性」として拡散されたが、こちらもチベット大地震とは無関係であることが分かっている。
このような偽情報の問題が拡大する中で、中国のオンラインでは、災害状況でのAIイメージによって大衆の同情心を刺激する行為に対して厳しい処罰を求める声が上がっている。
さらに、AIが生成したイメージには表示を義務付けるべきだとの意見も提起されている。
北京京展法律事務所の弁護士は、AIイメージを利用したコンテンツが社会的に否定的な影響を及ぼした場合、法的な処罰がある可能性があると述べつつ、警告を迅速に行わない現在のシステムの弱点を指摘した。
チベット大地震の被害状況に関しては、126人が死亡し、188人が負傷、46,500人の被災者が出ていることが報告されている。
参考リンクhttps://news.yahoo.co.jp/articles/38d06d0273337bbee6869d66cc1a5f39104827ad
チベット大地震に関する偽情報の拡散が問題視され、多くのネットユーザーが意見を寄せました。
コメントの中では、AIによって生成された画像が真実と偽情報を見分ける際の難しさが強調されていました。
特に、子供が瓦礫に埋もれている画像については、その表情から荷重がかかっていないと指摘され、フェイクの可能性を疑う意見がありました。
また、こうした偽情報が救助活動に悪影響を及ぼす懸念も多くの人々から表明されました。
さらに、自然災害に対する無関心や、他人事のように感じる人々への警鐘も鳴らされていました。
特に、AI生成の画像に騙されることが哀れだという意見があり、いつ自分たちが同じような災害に直面するかわからないという認識が広がっていました。
加えて、生成AIの規制が追いついていない現状や、フェイク画像が流布されることによる影響についても懸念が示されました。
情報の信頼性や倫理についての意見も多く、SNSでの拡散行為が悪質であるとの指摘や、フェイク情報が流れることで何を信じて良いのかわからないという声もありました。
全体として、偽情報の拡散がもたらす影響について深く考えさせられる内容となっており、今後の情報発信のあり方について再考する必要があることが示唆されていました。
ネットコメントを一部抜粋
この画像を初めて見たが、重そうな瓦礫に埋もれているのに子供の表情がケロッとしている。
真実の出来事の画像とフェイクが、見分けがつかなくなる。
自然の脅威は誰にでも牙を剥く。
生成AIの規制が間に合わなかった結果と言えるのではないか。
AI生成の画像ってなんか一目で見分けつくよね。