神戸市で行われたシンポジウムで、阪神大震災のボランティアの健康被害が報告され、アスベストが原因の呼吸器不調が確認された。専門家はがれき処理は専門業者に任せるべきと指摘した。
要約すると神戸市で行われたシンポジウムでは、阪神大震災におけるアスベスト(石綿)による健康被害についての対策が議論された。
このシンポジウムは、災害時におけるアスベストの危険性を考えるもので、主催は地元のNPO法人などからなるチームである。
特に、阪神大震災でボランティア活動を行った人々の健康状態に焦点を当てたアンケート結果が発表された。
このアンケートは、昨年の7月から12月にかけて、被災地でのがれき処理の経験や健康状態、防じんマスクの持参状況などを尋ねる形で実施され、105人が回答した。
結果として、回答者の中にアスベストが原因と考えられる呼吸器系の不調が見られたのは2人であり、他のボランティアや業務で石綿を扱った経験はないとされている。
立命館大学の南慎二郎講師は、がれき処理は専門業者が行うべき業務であり、ボランティアが従事するのは適切ではないと指摘した。
また、彼は防災備蓄として防じんマスクを用意し、支援物資として供給することが重要であると提案した。
このシンポジウムは、阪神大震災の教訓を生かし、今後の災害時における健康被害を未然に防ぐための重要なステップとなることが期待されている。
参考リンクhttps://news.yahoo.co.jp/articles/3981dec3c658275572b8f92dc036198086f8e996