サントリーによると、2030年までにトラックドライバーが23%減少する見込み。ドライバー不足に対応するため、輸送距離の短縮と製造拠点の強化を進める。
特に飲料業界では、ドライバー不足が深刻な経営課題とされており、サントリーはこの問題に対処するために、ドライバーの待機時間削減や運びやすさを考慮した商品設計に取り組んでいます。
現在、サントリーは年間約250品目を展開しており、製造拠点が少ないため、全国発売に伴う輸送距離が長くなっています。
具体的には、工場から配送センターまでの平均輸送距離は250キロから300キロに達します。
サントリーホールディングスの塚田哲也サプライチェーン本部物流調達部部長は、工場が全国に多くあれば輸送距離は短くなるが、品目数が多いため輸送距離が長くなっていると説明しました。
サントリーは輸送距離の短縮化を目指し、各エリアで製造品目を増やし、地域からの出荷を強化する方針です。
特に、サントリープロダクツ高砂工場に新設されるペットボトル飲料の製造ラインと自動倉庫は、2026年春に稼働予定で、設備投資額は約250億円です。
この新しい製造ラインと物流倉庫により、高砂工場は西日本エリアの物流拠点として機能し、今後の需要が見込まれるお茶やコーヒー等の小容量PETの安定供給を図ります。
また、関東エリアから西日本エリアへの長距離トラック輸送量を約50%削減し、年間のCO2排出量も約3700トン削減できる見込みです。
参考リンクhttps://news.yahoo.co.jp/articles/fc3c7258c65e60c70e238c974914e6c6f54c407f
2030年にトラックドライバーが23%減少するという予測に対して、サントリーが進める物流改革に関するコメントが多く寄せられました。
多くの意見では、運賃の引き上げや労働環境の改善が必要だとの声が目立ちました。
特に、ドライバーの給料が低いために離職が進んでいるとの指摘があり、賃金の改善が求められていました。
また、待機時間や積み込み作業の負担が大きいことも不満の声として上がっており、これらの問題が解決されない限り、ドライバーの確保は難しいという意見がありました。
さらに、物流の効率化だけでは根本的な解決にならないとの意見もあり、業界全体の構造的な問題に目を向ける必要があるとの主張がありました。
中には、運賃を適正に設定することが重要であり、利益を中抜きする業者の存在が問題視されるコメントもありました。
このように、ドライバー不足の背景には、賃金や労働環境の問題が深く関係しているとの認識が広がっていたようです。
ネットコメントを一部抜粋
待機時間や積み込み時間を減らす工夫をしたとしても、渋滞による遅延が気になる。
運賃を30%上げればドライバーは2倍にできるのではないか。
ドライバーの給料が下がっていることにサントリーは気付いていないのだろうか。
運送業界は中抜き業者が多く、労働者に適正な対価が支払われていない。
ドライバーが減少しているのは給料が激安だからで、環境を改善する必要がある。