韓国の尹大統領が内乱の首謀者として拘束され、現職初の事例となった。戒厳令を巡る問題が発端で、弾劾訴追も進行中。
要約すると韓国の尹錫悦(ユンソンニョル)大統領が、内乱の首謀者として拘束された。
これは現職大統領として初めての事例であり、韓国の高官犯罪捜査庁(高捜庁)と警察の合同捜査本部が15日に行った。
尹氏は、非常戒厳を宣言したことが問題視されており、3日に拘束令状の執行を試みたが、大統領警護庁の抵抗に遭い失敗していた。
今回の拘束は、警護庁の抵抗が少なく、スムーズに進んだ。
尹氏は国民向けに公開したメッセージで「法が崩壊した」と述べ、高捜庁の手続きを違法としながらも、流血を避けるために出頭したと強調した。
彼の弁護士は、高捜庁が大統領に対して内乱捜査を行う権限がないと主張し、捜査本部は尹氏をソウル郊外の高捜庁に移送した。
拘束から48時間以内に逮捕状を請求する見通しで、尹氏は供述や録画を拒否しているという。
内乱罪は国家権力の排除を目的とした暴動に適用されるもので、首謀者には厳しい刑罰が科される可能性がある。
尹氏は昨年12月に国会で野党の弾劾案提出を「内乱を企てる反国家行為」と非難し、戒厳令を宣言したが、国会はその解除を決議し、戒厳令は翌日解除された。
さらに、国会は14日に尹氏の弾劾訴追案を可決し、憲法裁判所での審理が今月16日から始まる予定だ。
尹氏側は弾劾の不当性を訴え、訴追の棄却を狙っている。
参考リンクhttps://news.yahoo.co.jp/articles/c5f3d3080de27f2515972ab391de482e6453e8c0