JR西日本が開発したヒト型ロボットが、鉄道の保守作業を担い、人手不足解消に期待されています。遠隔操作で高所作業が可能で、安全性向上も見込まれています。
このロボットは、アニメやSF映画から飛び出したような外見を持ち、作業車両に搭載されています。
最新の「多機能鉄道重機」は、自在に動くアームを持ち、その先端にはチェーンソーが取り付けられており、樹木の伐採などの作業を行います。
2024年7月から鉄道のメンテナンスに使用される予定で、遠隔操作で最大12メートルの高所作業や、40kgまでの荷物を持ち上げることが可能です。
オペレーターはVRゴーグルを装着し、ロボットの視点で作業を行うため、直感的な操作が実現されています。
ヒト型ロボットの導入は、鉄道業界の深刻な人手不足を解消するための切り札として期待されています。
特に線路の保守作業は営業時間外に行われることが多く、担い手が不足しているため、作業にかかる人手を約30%削減できる見込みです。
また、年齢や性別に関わらず誰でも操縦できるため、現場の負担軽減が期待されます。
さらに、危険な作業を機械化することで、安全性も向上し、労働災害のリスクを減少させることが見込まれています。
JR西日本の相原徹所長は、ロボットの操縦者が特に強い力を必要としないため、作業員を選ばないメリットがあると述べ、ヒト型ロボットが人手不足の「助っ人」になることを期待しています。
今後、このロボットは主に関西圏で保守作業を行い、アタッチメントを交換することで様々な作業にも対応可能です。
鉄道を取り巻く環境が厳しさを増す中、ヒト型ロボットの活躍が注目されます。
参考リンクhttps://news.yahoo.co.jp/articles/f561895c2c541abab6fdab43579a488221278c43