ATRがStarlinkを導入し、ATR72-600型機で年内に高速機内インターネットサービスを提供開始。ニュージーランド航空が最初の導入を予定。
要約すると仏ATRは、自社のターボプロップ機であるATR72-600型機に、米スペースXの衛星通信サービス「Starlink」を導入し、高速機内インターネット接続サービスを提供することを発表しました。
このサービスは、すでにEASA(欧州航空安全庁)からの認証を取得しており、年内にはニュージーランド航空がATR機にこのサービスを導入する見込みです。
ATRは試験機で数カ月にわたって試験飛行を行い、Starlink対応の改修を進めています。
改修はPMVエンジニアリングが担当し、ATR72-500およびATR72-600向けのレトロフィットオプションとして提供されます。
Starlinkは、低軌道に配置された衛星群を利用した通信システムで、特に通信速度が速く、遅延が少ないことが特徴です。
現在、地上でのストリーミングやビデオ会議に利用されていますが、ATR機への導入により、航空機内でも同様のサービスが可能になります。
日本では、ATR機がすでにいくつかの航空会社に導入されており、天草エアラインや日本エアコミューターなどがATR42-600やATR72-600を運航しています。
ATRは、エアバスとアレニア・アエルマッキの合弁企業であり、今後も機内エンターテインメントシステムやUSB充電端子などを統合した客室仕様の提案を行っていく予定です。
ATR72-600型機のStarlink導入は、航空業界におけるインターネット接続の新たな可能性を示す重要なステップとなるでしょう。
参考リンクhttps://news.yahoo.co.jp/articles/4dfb34bd31523d1950bf595e1d6cf738bd9b8341