キヤノンITSがメインフレームからオープン環境への移行を支援する新ソフトを発表。月額75万円からのサブスクリプションで提供し、既存システムの操作性を維持しつつ移行リスクを低減。
このソフトウェアは「マイグレーション用オンライン基盤ソフトウェア」と名付けられ、IBMやNEC、富士通のメインフレームオンライン制御機能を代替することを目的としています。
具体的には、IBMの「CICS」や「IMS」、NECの「VIS II」、富士通の「AIM」といった既存のメインフレームシステムのオンラインプログラムを大きく変更することなく、オープン環境でのオンライン処理を可能にします。
CITSは、この新ツールをサブスクリプション形式で提供し、月額料金は75万円からとなっています。
新たなツールは、オンラインプログラムの多重実行制御や端末ID管理など、現行のメインフレームのシステム定義に基づいた動作をエミュレートします。
これにより、従来の端末エミュレーターの操作性を保ちつつ、ユーザーに対する移行後の操作説明が不要になるため、教育にかかる工数を削減することができます。
また、既存の開発スキルや生産性を維持しつつ、アプリケーション移行時のリスクを最小限に抑えることができるため、企業にとっては大きなメリットと言えるでしょう。
さらに、CITSは、富士通が2030年度にメインフレームの販売を終了し、2035年度には保守も終了することを受けて、メインフレームからオープンシステムへの移行が進む顧客に対して、既存の富士通MSP版マイグレーションツールの機能を拡充する計画も発表しました。
参考リンクhttps://news.yahoo.co.jp/articles/200820e60bf040cd487397c81bb5924bf9b30b2b