欧州最大の年金基金ABPが、イーロン・マスク氏の報酬パッケージに異議を唱え、テスラ株を全て売却。経済的損失と投資家責任の新たな論争が浮上。
この決断の背後には、イーロン・マスク氏の報酬パッケージへの異議や、ESG(環境・社会・ガバナンス)投資の理念が影響している。
ABPは、昨年の第3四半期に約920億円相当のテスラ株を売却した。
この背景には、マスク氏の報酬パッケージに「問題があった」との見解があり、労働条件の悪さなども売却の要因として挙げられている。
特に、マスク氏の報酬パッケージは、株主の支持を受けたにもかかわらず、米デラウェア州の衡平法裁判所によって無効とされるという経緯があった。
この報酬パッケージは、当初は約4100億円相当だったが、裁判所の判断時には560億ドル(約8兆円)にまで膨らんでいたことから、ABPはテスラに対する投資判断を見直さざるを得なかった。
ABPは、教育や政府、建設などの職域年金の資産運用を行っており、加入者は480万人、資産管理額は5320億ユーロに達する。
日本でもなじみのある存在であり、GPIFとの共同投資プログラムなども展開している。
ABPのテスラ株売却は、経済的損失を伴う一方で、投資家としての責任を巡る新たな論争を引き起こすことになった。
参考リンクhttps://news.yahoo.co.jp/articles/35f9569ef901642fe11ff9e2f46c4259ed6b09f5
ABPがテスラ株を売却したことに対するコメントは、様々な視点からの意見が集まりました。
多くのコメントでは、ESG(環境・社会・ガバナンス)投資の重要性が語られ、企業の財務に対する影響が今後ますます顕著になると指摘されていました。
特に、環境問題や人権意識の高まりが企業の業績に影響を与えることは確実であり、投資行動にもその反映が期待されるという意見がありました。
また、短期的な株価の上下で企業の価値を判断することの危険性についても言及され、過去の金融危機の教訓を踏まえた意見が見受けられました。
さらに、マスク氏の高額な報酬についての疑問もあり、年金基金としての責任を果たすことが求められるとの意見がありました。
売却後のテスラ株の動向についても、現時点での判断はあくまで過去の結果であり、将来の不確実性を考慮する必要があるとする意見が多く見られました。
結局、コメント全体を通じて、投資におけるリスク管理や長期的視点の重要性が強調されていたようです。
ネットコメントを一部抜粋
企業の個別で濃淡はあると思うものよ、ESG項目が財務に影響はする。
投資の流行り廃りなんてすぐ変わる。
短期的な株価の上下でしか企業の価値を判断してこなかった事がリーマンショックなどに繋がったという反省から、非財務指標をしっかりと見ていきましょう。
今はカーボンニュートラルとか言って反プラスチック、石油としているがその前は森林伐採反対としてた。
マスク氏の場合報酬が高くても、自分のために使うというか、結局今後の世界の発展に役立つことに投資するのだから別に良いかとなるのだよね。