冷戦期の米中関係の変遷と日本の立ち位置を考察。アメリカの中国支援が冷戦後の中国存続に寄与した背景を解説。
特に、1972年のニクソン大統領と毛沢東の米中和解が、アメリカにとってどのような戦略的利益をもたらしたのかが焦点に当てられています。
橋爪大三郎氏は、アメリカが中国を利用してソ連を解体に追い込むことができた結果、大きなリターンを得たと指摘しています。
その一方で、中国は早期の改革開放政策によって生き残り、アメリカの支援のもとで共産党体制を維持していると述べています。
さらに、峯村健司氏は、冷戦後も中国が存続できたのはアメリカの支援が大きな要因であると強調しています。
特に、1979年のアフガニスタン侵攻以降、アメリカが中国から兵器を購入し、親ソ政権に対抗する武装勢力を支援していた事例が挙げられています。
冷戦が終結したと言われる中、アジアでは依然として冷戦構造が残っており、特に朝鮮半島や中国・台湾問題はその象徴です。
2010年代に入ると、アメリカのオバマ政権がアジアへの安全保障政策をシフトし、トランプ政権が対中強硬路線を採ることで、米中関係は「準同盟関係」から対立関係へと変化しました。
日本はこのような背景の中で、どのように振る舞うべきかが問いかけられています。
参考リンクhttps://news.yahoo.co.jp/articles/430de3f1187bdfb959fc4827cf32c51be28cf17d
コメントでは、米中関係の変遷に関するさまざまな意見が寄せられました。
特に、クリントン大統領が1998年に日本を訪れず中国だけを訪問したことが、日本に対するアメリカの軽視を象徴する出来事として取り上げられました。
この時期、アメリカは日本を経済的な脅威と見なし、スーパー301条などで攻撃的な政策を展開していました。
その結果、日本国内ではアメリカに対する不信感が高まり、核武装論が公に語られるようになったと指摘されました。
クリントン氏のこの失策は、今でも批判されており、彼の妻であるヒラリー氏が日本を訪れることでフォローしようとしたことも言及されました。
さらに、当時のアメリカは中国に対して楽観的な見方をしていたが、実際には中国の軍拡や工作活動が進行していたことが過小評価されていたと述べられました。
今や、日本は中国に対する防波堤として重要な役割を果たすべきだとの意見もありました。
国際情勢が変わった今、過去の経験を踏まえた戦略的な立ち位置が求められるという見解が多くのコメントに見られました。
また、米中関係の本質についての認識不足や、次に中国を孤立化させるための戦略についても議論がありました。
最後に、当時のアメリカの政策が日本にどのような影響を与えたのか、そして今後の国益を考える上での重要な教訓が示されていました。
ネットコメントを一部抜粋
民主党大統領のビル・クリントンが1998年、日本に立ち寄らずに中国だけを訪問したことです。
アメリカはいざとなれば簡単に日本を見捨てる腹の内が広く日本政府に知れ渡り、核武装論が語られるようになった。
当時は、中国を発展させて儲けようとしていた状況ですが、今は危険な国になってしまった中国をいかに骨抜きにするかを考えている。
アメリカは西安事件で蒋介石の器のなさを感じ、中国共産党こそが立派な仮想敵国になると確信した。
無視してくれて結構だ。
どうせ米国第一主義なんだから、日本は損するだけだ。