近田春夫氏が日本のヒップホップにおける政治的メッセージの欠如について議論。楽曲を通じて社会をおちょくることの重要性を強調。
この選挙の最中、若手ラッパーDANNY JINが「現役の日本のヒップホップアーティストは、こんな時代なのに政治的なことを歌詞にしないし、発言もない」と疑問を呈した。
近田氏はこの投稿を受けて、ヒップホップと政治的メッセージの関係について議論を展開した。
ヒップホップは1970年代に始まり、黒人差別や貧困に対する抵抗の象徴として生まれた文化であり、自己表現の手段として「ブレイクダンス」「DJ」「グラフィティ」「ラップ」の4つの要素から成り立っている。
近田氏は、過去のヒップホップの中で社会的な問題を扱った楽曲が新鮮であり、現代においてもそのようなアプローチが面白いと考えている。
彼は「批判的な意味ではない」とし、政治的なテーマを使ったラップが人々に楽しさを提供できると述べた。
さらに、音楽活動をしていない人々でも社会との関係を意識することが重要であり、ヒップホップがそのメッセージを伝える手段として機能することが望ましいと語った。
近田氏は、政治をネタにすることで社会をおちょくるユーモアが重要だと強調し、音楽を通じて楽しく社会的メッセージを発信することの意義を訴えた。
参考リンクhttps://news.yahoo.co.jp/articles/1be459d374c028a814b846052d2c6adc2f156183
コメントの内容では、日本のヒップホップが政治的なメッセージを持たない理由について多くの意見が寄せられていました。
まず、ラップは日常生活に根差した音楽であり、聴者に共感を呼ぶ力を持っていることが強調されていました。
しかし、日本の政治に対する関心は若い世代やラッパーの間で薄く、これは日本社会の特徴とも言えると指摘されていました。
特に、アメリカのように人種差別や命の保証に関する問題が深刻でないため、政治をテーマにしたラップがあまりクールに感じられないという意見がありました。
さらに、日本の若者は政治に対する反骨心が育ちにくく、投票率の低さにもつながっていると考えられていました。
多くのコメントが、政治的な表現を避ける傾向や、商業的な理由から政治的メッセージが少ないことを指摘し、ヒップホップが社会の鏡である一方で、政治への無関心が大衆思想と一致していることを示していました。
また、音楽の受け入れ方や、政治的メッセージの表現方法についても様々な意見が交わされ、特に日本の文化的背景と他国の状況を比較する視点が多く見受けられました。
総じて、ヒップホップが政治的なメッセージを持たないことは、日本の社会や文化の特性に起因しているという意見が多く、今後の展開に期待が寄せられていました。
ネットコメントを一部抜粋
ラップは日常生活に根差したリリックが、聴者に共感を呼び受け入れられる音楽ですからね。
何故日常としないのかというと、アメリカでは人種差別や個人レベルで命の保証をどうこうできないので、ラップを通して訴えることがクールです。
日本は国や政治に訴えるほど逼迫していないということなのでしょう。
もし、政治によって自分の生活に影響があり、それをリリックにするような人が出てきたら非常に興味があります。
日本のHIPHOPは、政治が遠いものとしての存在だから投票率すら低いわけでしょう。