北朝鮮で住民が手作りの仏像を購入し、生活の不安を祈りで和らげる動きが広がっている。政府はこの現象に気づきつつも黙認している。
要約すると北朝鮮では、宗教的な活動が厳しく制限されている中、住民が手作りの小さな仏像を購入し、家族や自分の幸運を祈る動きが広がっています。
この現象は、食糧不足や労働の強要といった厳しい生活環境に起因しており、住民は現世での幸福を得ることができない不満や不安を和らげるために、仏像に祈りを捧げています。
米国の報道機関「ラヂオ・フリー・アジア(RFA)」によると、これらの仏像は陶磁器工場で長年働いていた職人が自宅で手作りし、赤い粘土を使って整形し、小さな窯で焼いた後、黄色や金色に彩色されます。
販売員は当局の目をかいくぐりながら住民のアパートを訪れ、約2万北朝鮮ウォン(約340円)で販売しています。
この価格は地元住民にとっては高価であるものの、仏像を家に置くことで不安や不運を取り除けると信じられています。
北朝鮮当局はこの現象に気づいているものの、宗教活動に対する取り締まりに関しては微妙な姿勢をとっており、憲法上は信教の自由が認められています。
特に仏教には一定の寛容さが見られる一方で、キリスト教に対しては厳しい対応が続いており、米国の「国際宗教の自由に関する米国委員会」は北朝鮮を「特に懸念される国」として位置づけています。
参考リンクhttps://news.yahoo.co.jp/articles/51a0997fea1b89bfabb90086476cd3932b67192f