英Armがパナソニックと提携し、ソフトウェア定義車両(SDV)の開発を加速。AIの低消費電力技術を活用し、業界全体の標準化を目指す。
要約すると英Armの日本法人アームは、パナソニックオートモーティブシステムズ(PAS)との戦略的パートナーシップを発表し、ソフトウェア定義車両(SDV)の開発におけるアーキテクチャの標準化を目指す取り組みを強調しました。
この発表は、東京都内で開催された年次イベント「Arm Tech Symposia 2024」で行われ、アームの代表取締役社長横山崇幸氏とPASの中尾象二郎氏が対談し、両社の目指す方向性を説明しました。
また、本田技術研究所の小川厚氏も登壇し、ホンダのSDV開発に向けた取り組みを紹介しました。
Armの上級副社長であるディプティ・ヴァチャーニ氏は、AIの実現には低消費電力のCPUやGPUが必要であるとし、モバイル機器だけでなく、自動車やIoT向けにも製品を展開していることを説明しました。
日本市場においてもAIの潜在市場が大きく、Armは積極的に投資していくと述べました。
さらに、Armは自動車向けのソフトウェア開発を容易にするために業界団体SOFEEを設立し、140社が参加し、開発期間を最大2年短縮する成果を上げていると報告しました。
ホンダの小川氏は、SDV時代におけるソフトウェアの重要性を認識しつつ、自動車メーカーの強みを活かすことが重要だと強調しました。
一方、パナソニックの中尾氏は、ソフトウェアファーストの開発手法を提唱し、ハードウェアとソフトウェアの開発を切り離す必要性を述べました。
両社の協業により、SDVのアーキテクチャ標準化が進むことで、業界全体にイノベーションをもたらすことが期待されています。
参考リンクhttps://news.yahoo.co.jp/articles/e0afb935b627ce8f3f6e337da1f661b886457993