トヨタの自動変速機「トヨグライド」は、1959年に初搭載され、1967年のトヨタ2000GTに3速ATモデルが登場。国産技術の挑戦が光る。
このトランスミッションは、ドライブ(D)とロー(L)の2段変速を可能にし、通常はDで走行し、必要に応じてLに切り替える仕組みを持っています。
その後、クラウンにも採用され、1963年には全自動2速ATへと進化しました。
トヨグライドは、当時のトヨタが国産技術で自動変速機を実現しようとした姿勢を象徴していますが、機構の詳細が米国の特許に抵触する可能性があったため、トヨタとアイシン、ボルグ・ワーナーの3社が協議し、日米合弁のアイシン・ワーナー社を設立しました。
さらに、1967年に登場したトヨタ2000GTは、後期型でトヨグライドの3速ATを搭載しました。
当時、スポーツカーといえばマニュアルシフトが主流でしたが、トヨグライドの搭載により運転の容易さが加わり、トヨタの技術への挑戦が示されました。
また、2000GTの誕生の背景には、1964年に登場したフォード・マスタングの人気があり、トヨタも新しい価値の提案を試みていたと考えられます。
トヨタは日産自動車と競合しながら、クラウンで地位を固め、カローラやコロナの人気を背景に、「技術の日産、販売のトヨタ」と評されましたが、トヨグライドの開発や2000GTの登場は、技術と商品企画の両面でトヨタの成長を促し、今日の世界一の自動車メーカーの地位を築く要因となったのです。
参考リンクhttps://news.yahoo.co.jp/articles/fcbfd1557bdb0bcd42c9a4f8b477e2b66f3c0ecb
トヨタ2000GTとトヨグライドに関するコメントは、トヨタの技術革新やその歴史的背景に関心を寄せる内容が多く、特に2000GTのオートマチックモデルに対する評価が目立ちました。
コメントの中には、トヨグライドがセンチュリー用に開発されたことや、2000GTの購入者が必ずしもスポーツカーの愛好者ではなかったという意見がありました。
特に高級感を重視して購入したセレブもいたという話があり、当時の車の価格についても言及されていました。
さらに、40年前のショールームでの2000GTの展示や、オートマチックの存在についての懐かしい思い出が語られていました。
2000GTのGTの意味や、用途に応じたオートマチックの必要性についても触れられ、トヨタの技術力が評価される一方で、当時の運転スタイルに対する見解の違いも見られました。
全体的に、トヨタ2000GTとトヨグライドに関するコメントは、技術的な側面や文化的な背景を含め、多様な視点からの興味深い意見が集まっていました。
ネットコメントを一部抜粋
この3速ATトヨグライドはセンチュリー用に開発されたと聞いた。
40年ぐらい前、近くの街のテナントビルの1階に車が1台だけ入るショールームがあった。
せっかくの3MのDOHCをズルズルのトルコンで買った方は何人いたんだろうか?
これは正確ではないと思う。
今年の5月連休で訪れた大阪のジーライオン ミュージアムにトヨタ2000GTが2台展示されていた。