スターマー英首相が中国の習近平国家主席と6年ぶりに会談し、経済再建を目指して対中融和の姿勢を示しました。香港や人権問題も話し合われましたが、批判的な言及はありませんでした。
要約すると2023年10月18日、英国のスターマー首相はブラジルのリオデジャネイロで中国の習近平国家主席と会談を行った。
この直接会談は2018年以来のことであり、英中関係の冷却化を経て、スターマー首相は経済再建を最優先課題としていることから、中国との関係強化に向けた姿勢を示した。
スターマー氏は、貿易や投資に関するパートナーシップの深化を目指し、中国との「丁重で実利的な付き合い」を強調した。
一方、習主席は両国間の戦略的意思疎通の強化と政治的信頼の深まりを求める意向を示した。
会談では、来年にリーブス財務相が訪中し、経済や財政分野の協力について協議することも合意された。
習氏は、トランプ次期大統領の返り咲きによる西欧主要国との関係不安定化を見越し、英国を米国主導の中国包囲網から引き離したい狙いがあると考えられる。
スターマー氏は香港や人権、ウクライナ戦争などの問題についても言及し、誠実かつ率直な話し合いを求めたが、習氏に対して直接的な批判は行わなかった。
英国内では、スターマー政権が香港国家安全維持法に違反して収監された英国籍の民主活動家、黎智英氏の解放要求に消極的であることから、対中「すり寄り」姿勢に対する批判が高まっている。
参考リンクhttps://news.yahoo.co.jp/articles/ffb93a7f876a38cedca698e7b6047e64f5eafe71