スマホ元年以前のWebコンテンツ消失の現状と理由
特に、2000年代後半にiPhoneが登場し、スマートフォンが普及したことにより、TwitterやFacebookなどのSNSが発展し、現在でも過去の投稿を辿ることが容易になった一方で、90年代から2000年代初頭にかけてのWebサイトやコンテンツを再訪するのは非常に困難であると指摘されています。
多くの人が、かつてお気に入りだったウェブサイトを探し、再び見ることを望んでも、それらのサイトが消えてしまったり、Wayback Machineにも目当てのページが存在しないという経験をしています。
その主な理由としては、90年代から00年代にかけて一般的に使用されていたホスティングサービスの終了、Flashコンテンツの消失、ガラケーサイトの閉鎖などが挙げられます。
特に、ニフティサーブやジオシティーズなどのホスティングサービスがサービスを終了したことで、多くの個人サイトやコンテンツが失われました。
ニフティサーブは2006年に、ジオシティーズは2019年にそれぞれサービスを終了し、その結果、2006年以前のWebサイトが次々と消えてしまったのです。
この記事では、これらの要因がどのように古いWebコンテンツのアクセスを難しくしているのかを詳しく解説しており、過去のWeb文化の消失についての考察がなされています。
参考リンクhttps://news.yahoo.co.jp/articles/948df449cb8c17f382afbf0cfe13865d22fc609e
90年代のWebコンテンツは、さまざまな理由で消失したことがコメントの中で語られていました。
特に、VHSや過去のテレビ放映などの記録が残りにくく、再生も難しくなっているという指摘がありました。
生放送の瞬間に消えてしまうコンテンツも多く、記録手段が限られていたことが影響しています。
また、江戸時代の演芸のように、伝承がなければ残らない文化も存在したため、記録の重要性が強調されていました。
さらに、Webコンテンツの再現が難しい理由として、プログラムの実行環境の多様性が挙げられました。
特に、サーバーやブラウザ、プラグインの組み合わせが多岐にわたり、個人が提供したコンテンツを動かすことが難しいという意見もありました。
実際に、個人の観光サイトにコンテンツを提供していた経験を持つコメントもあり、自身のソースコードがどこにあるか分からないという現実が語られていました。
また、Googleの検索結果が企業サイトに偏っていることが批判され、広告収入に依存した現状が個人サイトの埋没を招いているとの意見もありました。
個人ウェブページを運営していた人々は、訪問者が少なく虚しさを感じた経験を共有し、YouTubeなど新しいプラットフォームへの移行も難しいと感じている様子が伺えました。
全体として、文化の消失や情報の保存の難しさに対する懸念が広がり、特にレトロゲームや個人サイトに関する思い出が語られていました。
これらのコメントは、過去のWebコンテンツが持つ価値や、それを保存するための努力の必要性を再認識させるものでした。
ネットコメントを一部抜粋
VHSも既に再生は難しくなりはじめている。
プログラムは環境ごと再現しないと実行できない。
グーグルはもはや完全に広告屋なので個人HPは検索に表示されない。
個人ウェブページのサーバはとうに退会しており、いまは閲覧できない。
ネットというのは思い出を維持するだけでお金がかかるもんだもんなあ・・・