イラン空軍がロシア製Su-35SEを受領し、F-14「トムキャット」の退役が現実味を帯びてきました。老朽化するF-14に代わる新型機の導入が進む中、世界で唯一のF-14の未来に注目が集まります。
この受領は、イランが最終的に50機のSu-35SEを配備する計画の一環であり、今回の引き渡しではそのうちの2機がロシアのコムソモーリスク・ナ・アムーレ航空機工場で行われました。
これにより、イラン空軍のF-14「トムキャット」の運用に大きな変化が訪れようとしています。
F-14は、1978年のイラン革命以前にアメリカから導入された戦闘機で、イランが唯一の運用国として知られています。
特にその独特な迷彩塗装は、航空ファンの間で人気があります。
イランは革命後、アメリカとの関係が悪化し、F-14の運用支援を受けられなくなりましたが、独自にリバースエンジニアリングを行い、運用を続けてきました。
しかし、F-14の老朽化が進む中、イラン空軍は新型機の導入を模索し、Su-35SEの購入に至ったのです。
この動きは、F-14の退役を意味する可能性が高く、今後の動向が注目されています。
特に、人気映画『トップガン マーヴェリック』では、F-14が敵国の戦闘機として描かれ、イランがモデルとされていることも話題になっています。
Su-35SEの導入が進むことで、F-14の数が減少することが予想され、イラン空軍の戦力構成に大きな影響を与えるでしょう。
世界で唯一現存するF-14の未来に、今後も関心が集まることが期待されます。
参考リンクhttps://news.yahoo.co.jp/articles/4bff54703b3fe3a84e6b1e4dcf09620fa2c1a6a9
イラン空軍のF-14退役に関するコメントは、F-14の長い運用歴やその維持の難しさに焦点を当てていました。
特に、イランが1980年代のイラン・イラク戦争でF-14を活躍させた後、アメリカからの部品供給が途絶えた中で、独自に部品を密輸入し、運用を続けてきたことが強調されていました。
コメントの中には、自国で部品を製造する努力や、他国の戦闘機と比較しての寂しさが表現されており、F-14が持つ可変翼の魅力やロマンについても言及されていました。
また、映画『トップガン』におけるF-14の登場が多くの人々に愛された理由として挙げられ、特にその空中戦シーンは多くのファンの記憶に残っているようです。
さらに、イランがF-14を維持するために行った工夫や努力が称賛され、他の近代的な戦闘機に対する期待感も示されていました。
退役の決定は多くのファンにとって悲しいニュースであり、F-14が持つ特別な地位が改めて確認される形となりました。
ネットコメントを一部抜粋
強力なAN/AWG-9レーダーを使用し、AWACSの役割まで担っていたらしいですね。
当時としては画期的な可変翼や長射程のフェニックス・ミサイルを搭載した「米海軍航空隊の象徴」だった筈なのですが。
根強い人気のトムキャットが完全に無くなるのはかなり寂しいですが仕方ないですね。
イランはアメリカの流出防止策をすりぬけ、かなりのスペアパーツを密輸入したようで。
完全に退役するまでには、まだしばらく時間が掛かるでしょう。