北朝鮮がロシアに労働者を派遣し、ウクライナの占領地で再建作業を行っていることが報じられています。この動きは、プーチン大統領と金正恩国務委員長の協定に基づくもので、米国も懸念を示しています。
ラジオ・フリー・アジア(RFA)によると、ウクライナ軍の特殊作戦部隊傘下の民族抵抗センター(CNR)は、北朝鮮の労働者がロシアが一時占領しているウクライナの地域で建設作業に従事していることを明らかにしました。
特に、これらの作業には特定防空網構造物の工学装備作業が含まれています。
CNRは、北朝鮮の労働者の多くがロシア建設現場での経験を持ち、一定期間ウクライナの占領地で働いた後、ロシアに戻ると説明しています。
この労働者の派遣は、プーチン大統領と金正恩国務委員長との間に結ばれた新しい協定に基づいていると見られています。
昨年9月の首脳会談において、ロシアは北朝鮮にドネツィクとルハンシクに外交公館を開設するよう説得したとされ、これらの機関の主要任務は北朝鮮労働者を占領地に送って建設作業に従事させることにあるとされています。
また、ロシア外務部は、ドネツィクとルハンシクの一時占領地に外交代表事務所を設立し、外国人労働者の誘致を進めていますが、これを裏付ける具体的な証拠は確認されていません。
さらに、北朝鮮軍のロシア派兵についても言及されており、ウクライナの秘密情報部員は、北朝鮮軍の存在に気づかなかったとしています。
米国務省は、北朝鮮軍派兵の報道について確認はできないものの、事実であれば非常に懸念すべき事態であるとし、ロシアの切迫した状況を示すものと解釈しています。
今後、ウクライナおよび同盟国とこの問題の影響について協議を続ける意向も示されています。
参考リンクhttps://news.yahoo.co.jp/articles/05d978750c9be407ed25636279fbe17bb8c58744