シリアの暫定政府指導者が女性に髪を覆うよう指示したことが、リベラル派と保守派双方から批判を受けている。宗教的な多様性の中で、将来の統治に対する懸念が高まっている。
この出来事は、シリアにおけるイスラム主義体制の導入を懸念するリベラル派や、女性と一緒に写真を撮ること自体を批判する保守派の両方から反発を受けている。
アル・シャラア氏は、BBCとのインタビューでこの批判に対し、自身の権利として写真の撮り方を選ぶ自由があると主張した。
彼と一緒に写真を撮ったレア・ケイララ氏は、髪を覆うように求められたことについて気にしていないと述べ、「優しい父親のような仕草」で頼まれたと説明した。
しかし、この出来事は、宗教的に多様なシリアにおいて、指導者が国民の支持を得るために直面する難題を浮き彫りにしている。
シリアの人口の大多数はスンニ派ムスリムであり、他にもアラウィ派やドゥルーズ派、キリスト教徒などが存在するため、宗教や政治に関する意見は多岐にわたる。
特に、アル・シャラア氏が指導するハヤト・タハリール・アル・シャーム(HTS)は、過去に厳しい行動規範を導入していたが、最近は批判を受けてこれを撤廃している。
今回の件に対する反発は、シリアにおける将来の統治に対する不安を反映しており、リベラル派は女性に対する保守的な圧力が高まることを懸念している。
一方、保守派は、アル・シャラア氏が女性と一緒にいること自体を問題視し、彼の行動を批判している。
ソーシャルメディアでは、彼が「独裁者から反動的な独裁者に変わった」との声も上がっており、シリアの将来に対する不安が広がっている。
参考リンクhttps://news.yahoo.co.jp/articles/e248fd8d23b1187d88848b448f0475023ed2ea10
シリアの指導者が女性に髪を覆うよう指示したことが、さまざまな意見を呼び起こしました。
コメントの中には、イスラム原理主義者が反政府派の中心にいることや、シーア派やクルド人の存在についての言及がありました。
アサド政権は独裁的であるものの、政教分離を貫いてきたという意見もあり、今後の宗教対立による内戦や虐殺を懸念する声もありました。
また、欧米が他国に自国の価値観を押し付けることへの批判があり、過去のイラクやアフガニスタンの事例を引き合いに出して、教訓を学ぶべきだという意見もありました。
さらに、日本に来る場合には日本の習慣を尊重すべきだという意見もあり、個人の信仰や宗教的価値観の尊重が重要であるという指摘も見られました。
全体として、宗教や文化の違いを理解し、対話を重視する姿勢が求められていることが伺えました。
ネットコメントを一部抜粋
反政府派の中核にいるのはイスラム原理主義者だし少数派であるシーア派やクルド人も国内には数多い。
欧米はそろそろイラクとアフガニスタンで学ばない?
この考えにとやかく言うつもりはないが、日本に来る場合には日本人の習慣、慣習を尊重させるべき。
誰にだって立場がありますからね。
イスラム系の指導者としては当たり前の行動でしょう。
結局いつまでも”イスラム教”っていう一宗教に振り回されるままなんやね。