ロシアへの制裁強化が必要だと、英国王立防衛安全保障研究所のキーティンジ氏が警告。北朝鮮との軍事協力も懸念。
キーティンジ氏は、ロシアと取引する第三国企業への制裁拡大や、ロシアと北朝鮮の軍事協力に対する懸念を強調し、制裁の効果を最大化するためには国際的な協力が不可欠であると述べました。
特に、ロシア産の石油や天然ガスをインドや中国が依然として輸入している現状に言及し、制裁の「抜け穴」が多く存在することを指摘しました。
また、国際銀行間通信協会(SWIFT)から排除されていないロシアの金融機関が存在することも懸念材料として挙げています。
キーティンジ氏は、制裁が最大の効果を発揮するのは全ての国が参加する際であり、各国がロシア産石油・天然ガスの購入をゼロに近づけるためのタイムテーブルを策定する必要があると訴えました。
さらに、ロシアが制裁逃れに利用している無保険の闇タンカーへの対策も急務だと述べ、米国が二次制裁を通じて制裁の「超領域性」を持たせることが重要であると強調しました。
北朝鮮がロシアから軍事技術を得る可能性についても「きわめて危惧している」とし、国連安全保障理事会の対北制裁決議に違反するロシアの行動を忘れてはいけないと警告しました。
最後に、トランプ次期大統領の制裁を有効活用する期待についても触れ、過去の制裁が成果を上げた事例として2015年のイラン核合意を挙げ、ロシアに対しても同様のモデルを構築する必要があると語りました。
参考リンクhttps://news.yahoo.co.jp/articles/cc420fbf12193dc1ceeef819bb66367e719819dd
コメントでは、ロシアに対する制裁が経済的に影響を及ぼしていることは認められつつも、崩壊には至らないとの意見が多く見受けられました。
特に、ロシアのインフレ率や通貨安が続いているものの、経済が完全に崩壊する状況にはないとする見解が強調されていました。
また、制裁の効果が限定的である理由として、制裁に参加していない国々が多く存在することが挙げられ、これがロシアの経済を支える要因となっているとの指摘もありました。
さらに、中国やインドがロシアの資源を安く買い叩くことが、ロシアの経済に資金を流しているとされ、二次制裁の必要性が論じられました。
EUの経済状況も影響を与えているとされ、特にフランスやドイツの政治的変動が制裁の持続可能性に懸念を抱かせているとの意見もありました。
制裁が長期的な戦略であることを理解している人も多い一方で、制裁の目的やその効果についての誤解も見られ、ロシアがウクライナ侵攻を続ける限り、制裁解除は難しいとの見解が示されていました。
全体的に、ロシア経済の厳しさや制裁の効果についての議論が行われ、国際情勢の複雑さが浮き彫りになったコメントが多かったです。