習近平主席が直面する「ナンバーツーの呪い」は、中国の歴史における権力闘争の象徴であり、毛沢東時代の教訓が現在の政治に影響を与えている。
特に毛沢東時代には、権力の座に近い者が次々と粛清される事態が繰り返された。
彭徳懐や劉少奇、林彪といった歴代の党幹部たちは、毛沢東の意向によって失脚し、時には命を落とすまでの事態に追い込まれた。
この現象は、権力を握る者が自らの地位を守るために、次の権力者となる可能性のある「ナンバーツー」を排除するという、歴史的な教訓を示している。
社会学者の橋爪大三郎氏とジャーナリストの峯村健司氏は、この「ナンバーツーの呪い」が現在の中国政治にどのように影響を与えているのかを分析している。
毛沢東は文化大革命を通じて、劉少奇や鄧小平を「走資派」として排除し、経済政策の転換を図る者を危険視した。
劉少奇は最終的に軟禁され、満足な治療を受けられずに亡くなった。
さらに、林彪も毛沢東の信任を受けていたにもかかわらず、権力を巡る対立から逃れられず、最終的には暗殺未遂事件に関与し、亡命を余儀なくされる。
こうした歴史的な背景から、「ナンバーツー」を排除することが権力維持のための重要な戦略であることが浮き彫りになっている。
習近平主席は、このような歴史的教訓を踏まえ、「ナンバーツー」を持たない体制を貫くことで、自らの権力基盤を強化しようとしている。
参考リンクhttps://news.yahoo.co.jp/articles/bf8a72eba227b3cc3e84a1b28d95b207763a01d4
コメントでは、習近平主席の権力構造や「ナンバーツーの呪い」に関する歴史的背景が多くの人々によって議論されていました。
特に、旧ソ連のブレジネフ体制と比較し、権力を維持するために汚職を利用する手法が似ているとの指摘がありました。
ブレジネフは党幹部の汚職をあえて摘発せず、逆にその情報を利用して権力を強化していたという歴史的事例が引き合いに出され、現在の中国でも同様の状況が見られるのではないかという意見がありました。
また、李克強元首相が役職を追われた後に死亡したことが、ナンバーツーの立場の危険性を象徴する出来事として取り上げられました。
現在のナンバーツーである李強氏の将来についても懸念が示され、習近平氏が信頼できる後継者を選ぶことができるのか疑問視されていました。
さらに、習近平氏が他人を信用できない状況にあることが、彼の後継者選びに影響を与える可能性があるとの意見もありました。
全体として、権力闘争や汚職、後継者問題が複雑に絡み合い、中国共産党内の信頼関係の欠如が大きな課題として浮かび上がっていました。
ネットコメントを一部抜粋
その手法は旧ソ連のブレジネフ体制に似ているね。
李克強首相も役職を追われた上、すぐに死亡。
嫌な事実だ。
どうしても他人が信用できない。
習近平が自分の後継者を選ぶとなると……
早く内部崩壊しないかなぁ。