ヨーロッパ系航空会社が中国路線を縮小中。LOTポーランド航空やスカンジナビア航空が運休を決定し、ロシアの影響でコスト高が影響。
まず、LOTポーランド航空は、ワルシャワと北京を結ぶ直行便の運航を休止することを決定しました。
この運航休止は、航空券の販売不振が主な理由とされています。
特に、競合する中国系航空会社は、運航コストが低く、所要時間も短いため、ヨーロッパ系航空会社にとっては太刀打ちが難しい状況です。
スカンジナビア航空も同様の理由からコペンハーゲン-上海間の直行便を運休することになりました。
これにより、すでに中国路線を縮小したヨーロッパ系航空会社は合計で5社に達しています。
さらに、イギリスのヴァージン・アトランティック航空がロンドン-上海線の運航を休止し、ブリティッシュ・エアウェイズもロンドン-北京線を運休するなど、他の航空会社も同様の決断を下しています。
これらの動きは、2022年2月に始まったロシアのウクライナ侵攻が大きく影響しています。
西側諸国とロシアの間での制裁の応酬により、ヨーロッパ系航空会社はロシア領空を避けざるを得なくなり、その結果、中国路線の飛行距離が大幅に長くなりました。
これに伴い、所要時間と運航コストが増加し、競争力を失ってしまったのです。
対照的に、中国系航空会社はロシアの制裁対象ではないため、最短距離での運航が可能であり、競争が激化しています。
また、中国発着の国際線の旅客数はコロナ前の水準には戻っていないため、中国系航空会社は大型旅客機を持て余す状況にあるとされています。
このような状況が、ヨーロッパ系航空会社の中国路線縮小を加速させているのです。
参考リンクhttps://news.yahoo.co.jp/articles/ff86ae2710ab3f1af5c5811a7a71f206937074c3
ヨーロッパ系航空会社の中国路線縮小に関するコメントは、主にロシア上空の飛行制限や価格競争の影響を指摘していました。
多くのコメントでは、アメリカの当局がロシア上空を飛べないために北米線の復便が難しい状況を挙げ、欧州も同様の厳しい対応をすべきだという意見がありました。
また、欧州連合が中国に対して弱い立場にあることが、航空会社の運航に影響を及ぼしているとの指摘もありました。
さらに、中国系航空会社は価格が安く、乗り継ぎでも時間短縮が可能なため、欧米の旅行者が利用するケースが増えていることが話題になりました。
一方で、日系航空会社の運賃が高騰していることに対する不満も聞かれました。
特に、北京や上海経由の便が安価であることから、利用者は中国系航空会社を選ぶ傾向が強まっているようです。
また、将来の中国路線の需要について懸念を示す意見や、ビザの問題が旅行者にとっての障害となっていることも指摘されました。
全体として、航空業界における競争の厳しさと、それに伴う利用者の選択肢の変化が強調されていました。
ネットコメントを一部抜粋
大型機を持て余しているかどうかは別として、中系キャリアにとって北米線の復便が出来ないことが全て。
日韓路線のハブとして欧州各国に行くのには便利だったけどロシア上空を飛べないので5時間近く余計にかかる事に。
日本発着の航空券もそうで、中国国際航空や中国東方航空の北京乗継や上海乗継だと往復9万円くらいで行けちゃいます。
価格ではかなわないと思う。
飛行時間も場所によっては2時間前後余計に飛行で燃料チャージも高くなる。
中国撤退の良い口実になるんではないかと。