米下院が暗号資産企業に対する銀行サービス制限の調査を開始。デバンキングの実態を明らかにし、政府の介入の有無を究明する。
要約すると米国の下院監視・政府改革委員会は、暗号資産関連企業に対する「デバンキング」と呼ばれる銀行サービスの利用制限に関する調査を開始した。
この調査は、デバンキングの実態を明らかにし、金融機関の独自の判断によるものなのか、あるいは政府の恣意的な過剰介入によるものなのかを究明することを目的としている。
委員会は、影響を受けた個人や企業に対して聞き取り調査を行い、銀行取引の制限や口座の閉鎖がもたらした影響を詳細に探る。
特に、アンドリーセン・ホロウィッツのマーク・アンドリーセンやコインベースのブライアン・アームストロングなど、業界の著名な幹部に宛てた書簡が発表された。
調査の背景には、メラニア・トランプ大統領夫人が自らの銀行口座が突然利用できなくなったとし、それを政治的な差別と考えていることがある。
また、最近の調査によると、過去3年間で約120の暗号資産ヘッジファンドが基本的な銀行サービスへのアクセスを制限されていることが明らかになった。
アンドリーセンは、バイデン政権下で30以上のテック系および暗号資産関連のスタートアップが秘密裏にデバンキングされたと主張しており、この現象は「オペレーション・チョークポイント2.0」とも呼ばれている。
デバンキングは、企業の資金管理や従業員への給与支払いを困難にし、業界への新たな参入障壁を作ることで、イノベーションを脅かす可能性があると指摘されている。
監視委員会は、こうした不公正な標的化から起業家を保護し、すべての米国人が金融機関や規制当局からの報復を恐れることなく市場に参加できる環境を整えることを目指している。
参考リンクhttps://news.yahoo.co.jp/articles/037bd8c5de71abef9040ae04fd6ed64e919f0744