日立建機が2025年3月期の当期利益を840億円に上方修正。排ガス試験の不正に伴う補償収入を反映。ショベル需要は回復傾向も地域別に売上高は変動。バリューチェーンは過去最高を更新。
要約すると日立建機は2025年3月期の連結業績見通しを発表し、当期利益を24年10月公表比で40億円増の840億円に上方修正しました。
この修正は、豊田自動織機から供給を受けていた一部油圧ショベル機種に関する排ガス性能試験の不正に伴う補償収入を織り込んだ結果です。
売上高と調整後営業利益の見通しは従来予想を維持していますが、世界全体のショベル需要は東南アジア、インド、中国などで回復していることから、販売台数は約7000台増の約20万6000台(前年度比8%減)に見込まれています。
地域別の売上高予想では、欧州と日本を下方修正し、アフリカなどを上方修正しましたが、合計は据え置かれています。
また、部品サービスなどのバリューチェーンについては上方修正し、7.2%増の5945億円を見込んでいます。
しかし、24年4―12月期の連結決算では減収となり、全利益段階で減益が予想されています。
特に北米やアジア市場が低調である一方、バリューチェーンは前年同期比で8%増加し、4―12月期としては過去最高を記録する見込みです。
日立建機の執行役常務である塩嶋慶一郎氏は、「今後も伸ばしていく」方針を示しています。
参考リンクhttps://news.yahoo.co.jp/articles/da05dc4a85d1bb4aeccf85946197a642547fe1d8