野村総合研究所は、セキュリティ機能を組み込んだ「NRIデジタルトラスト」を発表し、マルチクラウド戦略を強化します。これにより、企業は安全なクラウド活用が可能になります。
このサービスは、デジタル主権や高度なガバナンス、セキュリティを確保しつつ、パブリッククラウドの多様なサービスを最大限に活用することを目的としています。
NRIセキュアテクノロジーズと共同で提供されるこの新サービスは、企業のシステムライフサイクル全体を通じてサイバーセキュリティを確保し、オペレーショナルレジリエンスを高めることを目指しています。
具体的には、関連するガイドラインや法規制に準拠したセキュリティ機能が組み込まれたプラットフォームサービスとなります。
2025年度上期には、Oracle Alloyを介して「セキュリティビルトインクラウド」「セキュア開発プラットフォーム」「サイバーフュージョンセンター」の3つのコンポーネントが提供される予定です。
セキュリティビルトインクラウドは、NRIのマルチクラウド環境にセキュリティ機能を組み込み、IT基盤の構築とセキュリティ運用を一体化したクラウド環境を提供します。
また、セキュア開発プラットフォームは、ソフトウェアやAI開発において「セキュリティバイデザイン」を実現し、開発生産性を維持しながらセキュアなコード品質を確保します。
さらに、サイバーフュージョンセンターは、AIによるイベントやログの分析を行い、セキュリティインシデントへの迅速な対応を可能にします。
NRIは、Oracle Alloyを利用した専用パブリッククラウド環境にGPUを導入し、生成AIや大規模言語モデルの開発を支援することも発表しました。
これにより、企業は自社の機密性の高いデータを安全に利用できる環境が整います。
NRIは、今後もマルチクラウド戦略を推進し、顧客企業のビジネス価値の向上に寄与することを目指しています。
参考リンクhttps://news.yahoo.co.jp/articles/7e3a3b2b22a066cd9bbf5b0a1e8bb36697cbd5cd