KDDIとローソンが協力し、秩父市でドローン配送の実証実験を行い、CO2排出量を6割削減することを目指しています。Starlinkを活用した通信環境の整備も進め、地域課題の解決を図ります。
要約するとKDDI、KDDIスマートドローン、ローソン、秩父市、一般社団法人ちちぶ結いまちの5者は、2023年2月12日に共同で実施したドローン配送の実証実験を発表しました。
この取り組みは、物流におけるCO2排出量を年間で6割削減することを目指しています。
実験では、ローソン店舗を拠点に、ドローン配送を行い、その際に一部の飛行ルートがモバイル通信エリア外になるため、Starlink可搬型基地局を設置して通信環境を整備しました。
具体的には、片道7.1kmの距離を12分で配送することに成功しました。
環境省の「令和6年度運輸部門の脱炭素化に向けた先進的システム社会実装促進事業」にも採択され、3年間にわたってビジネスモデルの検討から社会実装まで進める予定です。
特に、秩父市は高齢化率が35％を超え、交通インフラの老朽化や労働人口の減少といった課題に直面しており、ドローン配送が重要な役割を果たすと期待されています。
過去8年間にわたり、ドローン配送の取り組みを行ってきた秩父市は、全国のモデルケースとなることを目指しています。
KDDIは、ドローンの遠隔運航管理にStarlinkを活用し、通信の安定性を確保しています。
この実証実験では、ローソンの商品と宅配物を同時に配送し、消費者の利便性向上も図っています。
今後の展望として、ドローン配送のコスト面の課題を解決し、全国展開を目指す意向が示されています。
最終的には、地域の課題解決に貢献し、他の地方自治体でも導入可能なモデルとしての実現を目指しています。
参考リンクhttps://news.yahoo.co.jp/articles/f337fc60ffbfd56fe14061c2288a6adcc484724d