ロームがシリコンウエハーの製造から撤退し、業績低迷の中で収益改善策を進める。EV市場の成長鈍化が影響。
生産子会社であるローム・アポロが持つ福岡県広川町の2つの工場での製造を、2024年3月末までに終了する予定です。
この撤退の背景には、電気自動車(EV)市場の成長鈍化があり、それに伴って炭化ケイ素(SiC)の需要が落ち込んでいることが挙げられます。
これにより、ロームの業績は低迷しており、同社は収益改善策として生産拠点の再編を進めています。
シリコンウエハーの製造撤退は、その一環として位置づけられています。
ロームは、関連する土地や設備の売却も含めて検討中で、今後の戦略を模索しています。
ただし、SiCウエハーの内製は継続する方針を示しており、今後の市場動向に注目が集まります。
ロームの今回の決定は、業界全体に影響を及ぼす可能性があり、特にEV市場の変化に対する企業の適応力が問われることになるでしょう。
シリコンウエハーの製造から撤退することで、ロームは新たな収益源を見つける必要があると考えられます。
参考リンクhttps://news.yahoo.co.jp/articles/f988ef2af6e9494e2e6674a84b69943efafd1728
ロームがシリコンウエハーの製造から撤退したことに関して、ネット上では多くのコメントが寄せられました。
コメントの中には、信越やSUMCOといった競合の技術力や量産体制に対する懸念が表明されており、ロームが内製化を進めたものの、必ずしも成功するとは限らないという意見がありました。
特に「買ったほうが安くて良いものが多い」という指摘は、コストや品質を重視する業界の現実を反映しているようです。
また、ロームの撤退が業界全体にどのような影響を与えるのかについても議論があり、栄枯盛衰の激しい業界であることが再認識されたようです。
さらに、パワー半導体に全振りしているロームの戦略について「大丈夫か?」という不安の声もありました。
競争が厳しい中で、他の企業(例えばガイシなど)がウエハーを製造していることにも言及され、業界全体の動向が注目されていました。
このように、ロームの撤退は単なる企業の動きにとどまらず、半導体業界全体の未来に対する関心を引き起こしていたのです。
ネットコメントを一部抜粋
まあ予想通りかな。
信越、SUMCOの技術と量産体制に勝てるわけない。
FMアルファステーションのCMではお馴染みだったのだけど。
この業界は栄枯盛衰激しいな。
パワー半導体に全振りしているけど大丈夫か?