大型EVトラックの普及が進む中、重さや火災リスク、電力供給の不安定化などの課題が浮き彫りに。トラックの電動化は必要だが、環境への影響も考慮すべき時期。
しかし、この大型トラックが抱える問題は、その重さにあります。
トラックの総重量は44トンで、最大積載量22トンにも関わらず、バッテリーの重さが加わることで、運搬能力に影響を与える可能性があります。
さらに、リチウムイオンバッテリーの火災リスクも懸念されており、CATL製のバッテリーが搭載されているものの、その危険性は完全には排除できません。
急速充電の対応も進んでいますが、大量の電力を消費する大型EVトラックが増えることで、地域の電力供給が不安定になるリスクがあります。
特にドイツでは、原発廃止による電力価格の上昇が市民生活に影響を与えており、自動車メーカーも電気代の高騰により生産拠点を国外に移転する動きが見られます。
環境規制に対応するため、欧州の自動車メーカーは電動化を進めていますが、消費者の中にはEVが本当に環境に優しいのか疑問を持つ人も増えている状況です。
それでもトラックの電動化は重要であり、IAAトランスポーテーション2024では、ドイツのMANやオランダのDAFがそれぞれ高い航続距離を持つEVトラックを展示しました。
特にDAFは水素エンジンの開発も進めており、数年内に販売予定です。
電動化は化石燃料を使わない選択肢だけでなく、自動運転技術の実現にも寄与すると考えられ、トラックメーカーはFCEV（燃料電池車）の開発を急いでいます。
参考リンクhttps://news.yahoo.co.jp/articles/a9107c9615f902e7de05803dfad6c564b8a46091
大型EVトラックに関するコメントは、主に技術的な課題や商用利用における実用性についての意見が寄せられました。
バッテリーの重量がトラックの積載能力に直接影響することや、航続距離が商用運行において重要な要素であることが強調されました。
特に、500kmの航続距離では長距離輸送が難しいとの意見が多く、充電インフラの整備が急務であるとされました。
また、バッテリーの劣化や交換の難しさも問題視され、現状の技術では商用トラックのEV化はまだ先の話とする意見もありました。
さらに、環境問題に対する意識が高まる中で、EV開発が本来の目的であるエコの実現から逸れているのではないかという懸念も見受けられました。
一方で、技術革新に期待し、研究開発を続けることが重要であるとの前向きな意見もあり、EVトラックの未来に対する希望が感じられました。
総じて、EVトラックの導入には多くの課題が残されており、解決策を模索する必要があるとの認識が広がっていました。
ネットコメントを一部抜粋
バッテリーの重量を考えると、特定な作業エリアで活動するブルドーザーやショベルカーなどの工事用重機の電動化が良いように思う。
航続距離500kmも、南のイタリアの地中海やトルコから北のスウェーデンやフィンランドの北端でも同じ航続距離を確保できないと商用ではまともに使えません。
環境問題はEVだけが答えじゃないです。
現状のバッテリーのイノベーションでは地球温暖化対策に間に合いません。
実用性はトレーラー、積載は単車、充電も駐車場所も必要です。