福島県で新ブランド牛「福粕花」が誕生。酒かすを餌に混ぜて育て、肉質やわらかく甘み強く、風評被害の払拭や価格回復に期待。
要約すると福島県で新たに誕生したブランド牛「福粕花」は、酒かすを餌に混ぜて育てられることで、肉質がやわらかく、脂の甘みが強いという特徴を持っています。
このブランド牛の開発は、東京電力福島第1原発事故後に風評被害に苦しむ福島の畜産業を活性化させることを目的としており、県やJA全農福島が協力して進めてきました。
福粕花は、出荷前の90日間、乾燥させて粉末状にした酒かすを餌として与えられ、牛たちはその甘い香りに引き寄せられ、食欲を維持しやすくなります。
酒かすにはタンパク質やビタミンB群が豊富に含まれており、栄養価も高いことが知られています。
また、実証実験では、うまみ成分のイノシン酸や甘み成分が多く含まれることも確認され、肉質等級が最高の5等級のみが福粕花としてブランド化されます。
福島県産和牛の価格は原発事故後に大きく下がり、全国平均を下回っていましたが、福粕花の導入により、風評被害の払拭や価格回復が期待されています。
2024年度には、福粕花の生産技術をまとめた手引きが作成され、年間300頭の出荷を目指します。
今後は県内のみならず、全国への販路拡大も計画されています。
三島木寿雄さんは、この取り組みが県内の畜産業を盛り上げ、価格向上のきっかけとなることを期待しています。
参考リンクhttps://news.yahoo.co.jp/articles/d80b16017a811edc5f2c44fff84f54f6482b7b0b