中国のBYDが日本市場向けに新型EVバス「J7」を発表。日本のニーズに合わせた設計と充実したアフターサービスが特徴。
この新型車両は、日本市場向けに特別に設計されており、サイズや機能が日本のニーズに合致しています。
J7は全長8990mm、全幅2300mm、全高3255mmの中型バスサイズで、主に路線バスとして使用されることを想定しています。
バッテリーにはBYD独自のリン酸鉄リチウムイオン電池を使用し、容量は192.5kWhで、航続距離は約250kmです。
また、急速充電規格CHAdeMOに対応しており、90kWの充電で約2.5時間で充電が完了します。
価格は3650万円(税別)です。
J7の「J」は「JAPAN」を意味し、日本市場向けに開発されたことを示しています。
日本市場におけるバスのニーズを反映し、フルフラットな床を持つ車内設計が特徴です。
これは子供や高齢者、車イスユーザーの乗降を容易にするための配慮です。
BYDは以前、海外市場向けの大型バスを日本に導入しようとしましたが、サイズやステップの問題から販売が伸び悩んだ経験を持っています。
そのため、日本のユーザーからのフィードバックをもとに、J6という専用モデルを開発しました。
この経験を活かしてJ7が設計されており、BYDは「郷に入っては郷に従え」の精神で日本市場に適応しています。
さらに、アフターサービスにも力を入れており、国内に6拠点の商用車向け事業所を設け、24時間365日のロードサービスを提供しています。
これにより、商用車としての安心感を提供し、日本市場での競争力を高めています。
参考リンクhttps://news.yahoo.co.jp/articles/6bd721915b9804e8e365bb377c3ba05a2249e095
BYDの新型EVバス「J7」に関するコメントは、様々な視点からの意見が集まりました。
多くのコメントでは、車体が低く、乗り降りしやすい点やバリアフリー設計が評価されていました。
しかし、その一方で、タイヤハウスの大きさが乗車人数を制限しているとの指摘もあり、運転席の位置や車両設計についての改善提案も多くありました。
特に、タイヤを四隅に配置することや運転席の位置を工夫することで、客席数を増やすことができるのではないかという意見がありました。
また、EVバスの静かな車内や上り坂での走行性能についても評価されていましたが、座席の硬さに対する不満も見られました。
さらに、EVバスの導入に関しては、日本市場特有の課題が挙げられました。
特に、右ハンドルや乗降口の仕様、運転席周りのカスタマイズが必要であることが強調され、国産メーカーとの競争が進む中で、BYDの迅速な対応が注目されていました。
また、燃料費やメンテナンス費用の高騰が地方のバス会社にとって死活問題であり、EVバスの選択肢が重要になっているとの意見もありました。
一方で、中国製品に対する抵抗感や安全性への懸念もあり、特に公共交通機関への導入に対しては慎重な意見が寄せられていました。
また、BYDのバスが日本市場で成功するためには、耐久性や資産価値を考慮する必要があるとの指摘もありました。
総じて、BYDの新型EVバスに対する期待と懸念が入り混じったコメントが多く見られました。
ネットコメントを一部抜粋
車体が低く乗り降りしやすく、バリアフリーな分、タイヤハウスが大きくなり乗れる人数が少なくなっている。
どこが日本仕様って、そもそも右ハン左側乗降口だし運転席周りもローンチカスタマーごとの方向幕やら料金箱の仕様に合わせて作るから最初から専用にするしかない。
BYDの怖いところは、ちゃんと相手の国を見て作り直すし、それが早いってところ。
静かな車内と上り坂でも力強い走りはディーゼルでは難しいだろうなと思います。
燃料費やメンテナンス費用の高騰は地方のバス会社には死活問題。