群馬県富岡市の片山文恵さんが妙義山で修行する山伏として地域振興に取り組んでいます。彼女は山岳信仰の魅力を発信し、宿坊の開設を目指しています。
彼女は2023年夏に富岡市に移住し、地域の観光振興に取り組んでいます。
妙義山はその独特のギザギザした山容が特徴で、かつて修験道の修行場として知られています。
片山さんは、山岳信仰の歴史を通じてこの地域の魅力を発信することに意欲を燃やしています。
修行の際には黒い帽子をかぶり、白い衣に毛皮の装束を着用し、妙義神社でほら貝を吹くことで山に響く音を響かせます。
彼女は岡山県倉敷市出身で、東京農工大学院で工学や経営を学んだ後、梱包容器メーカーで働いていましたが、2017年から吉野町でゲストハウスを運営し始めました。
吉野は修験道の中心地であり、そこでの経験から「修行は自分のためではなく、人のためにするもの」との言葉に感銘を受け、2018年に山伏になるための儀式を受けました。
その後、友人の影響で妙義山に魅了され、地域おこし協力隊の募集を見つけて応募しました。
現在、片山さんは富岡市妙義ビジターセンターで週4~5日活動し、毎朝山に向かい読経し祈りを捧げています。
積雪のない時期には、月に3回程度山に入り、自然と向き合う時間を大切にしています。
2024年12月には市民らと山岳信仰に関するイベントを開く予定で、地元の人々との交流も深めています。
彼女は2026年7月に協力隊員としての任期を終えた後も富岡市に残り、ゲストハウス運営の経験を生かして宿坊を開く計画を立てています。
「社会の余白」を感じられる場所を提供したいと語る片山さんは、地域の魅力を広めるために今後も尽力していきます。
参考リンクhttps://news.yahoo.co.jp/articles/8f22cdcac6837b23a8e0402e159cbe5a9ce7ab9b