中国は米国債を売却し、金の買いだめを強化中。米ドル依存度を減らす狙いがあり、貿易戦争の影響も。
フィナンシャル・タイムズによると、2023年末時点で中国の米国債保有額は7590億ドル(約113兆6200億円)で、前年から570億ドル減少しました。
この数字は2009年以降で最も低い水準であり、5年前と比べると3100億ドルの減少となっています。
この背景には、米中間の貿易戦争や地政学的な緊張が影響しており、中国は米ドルへの依存を減らすために米国債の保有を減少させているとされています。
米財務省の元官僚であるブラッド・セッサー氏は、中国が米国に対して持つ富が地政学的な競争の中で危険であると認識した結果だと指摘しています。
さらに、中国は米国債の一部をベルギーなど他国に分散して預けることで、保有量の減少が誇張されている可能性もあるとされています。
また、一部の専門家は、米国が中国に対して関税を強化すれば、中国が米国債を売却することで脅威を与える可能性があるとも言及しています。
もし中国が大量に米国債を売却すれば、債券価格が暴落し、金利が急騰する恐れもあります。
対照的に、中国は米国債を売却した資金を使って金を積極的に購入しており、ワールドゴールドカウンシルによると、2022年10月から12月の期間に14.24トンの金を追加で購入しました。
このように、中国の外貨準備高の中で金の保有量を増やすことは、激化する米中貿易戦争の中で米ドルへの依存度を減らすための重要な戦略とされています。
参考リンクhttps://news.yahoo.co.jp/articles/c35fb33825e2a89137baad682f77150ba99d5ea9
中国が米国債を売却し金を買いだめする背景についてのコメントでは、主に経済や景気不安、対米ドル対策が議論されていました。
コメントの中には、中国の貿易黒字の最大相手国が米国であることや、これまでの西側諸国からの恩恵を忘れた場合に中国の魅力が続くのか疑問を呈する意見もありました。
また、人口ボーナスのピークを過ぎた中国が今後どのような政策を取るのかに対する関心も高まっていました。
さらに、バブル崩壊の可能性や、春節の影響を考慮した意見もあり、現状が持ち堪えられるのか注目されていました。
東南アジアの状況を観察したコメントもあり、特にカンボジアでは観光客の質が変わってきていることが指摘されていました。
銀行への信用が低下している中で金に流れるのは理解できるとの意見もあり、他国も同様の動きを見せていることが強調されていました。
最後に、中央銀行がどれくらい金を買いだめしているかを調査する必要性や、日本がアメリカ国債を買わされている現状についても言及されていました。
ネットコメントを一部抜粋
対米ドル対策なのか、中国内の景気不安からなのか、その辺の見極めが大事だと思う
影響は出てる筈ですから金目の物に流れるのは理解出来ます
ロシアのお金を勝手に凍結してるのを見てるからな!
せめて「金の買いだめ」をしている中央銀行がどれくらいあって、それぞれどのくらい買ってるか調べてから記事にしましょう
これは正しい選択だな