Mozillaが「Firefox 132」をリリース。高画質動画ストリーミングに対応し、パフォーマンス向上やセキュリティ修正も実施。
この新バージョンでは、特にWindows版がMicrosoftの「PlayReady」暗号化メディア拡張(EME)に対応し、主要なストリーミングパートナーと協力してフルHDおよび4K Ultra HDのサポートを開始しています。
これにより、動画をストリーミングする際にバッテリー消費を抑えつつ、より高性能な体験が提供されるようになっています。
ただし、この機能は一部の環境で段階的に展開されるため、すぐに利用できない場合もある点には注意が必要です。
さらに、Firefox 132ではいくつかの重要な改善点が加えられています。
具体的には、広色域「WebGL」がWindowsおよびmacOSで利用可能になり、8bitの広色域(P3)プロファイルをサポートしています。
これにより、動画やゲーム、画像がより美しく、鮮明に表示されるようになります。
また、「WebRender」ハードウェアアクセラレーションレンダリングがほとんどのSVGフィルタープリミティブで有効化され、グラフィックを多用するコンテンツのパフォーマンスも向上しています。
macOS 15以降では、新しい画面・ウィンドウ共有機能がサポートされ、macOS 14も今後のリリースで対応予定です。
セッション再開機能も強化されており、OSのアップデート後にシステムが再起動しても、Firefoxが自動的に再起動されるようになっています。
さらに、強化されたトラッキング防止(ETP)機能の厳格モードが有効になっている場合、FirefoxはサードパーティのCookieアクセスをブロックすることができます。
セキュリティ関連の修正も行われており、11件の修正が含まれています。
深刻度は「High」が2件、「Moderate」が6件、「Low」が3件であり、機密情報の漏洩やクラッシュのリスクがあるため、早急なアップデートが推奨されています。
デスクトップ版Firefoxは、Windows、Mac、Linuxに対応しており、Mozillaの公式ウェブサイトからダウンロード可能です。
参考リンクhttps://news.yahoo.co.jp/articles/90624300ac73ead040bc498024c02ecd83636485