東京への上京は、若者にとって憧れから仕方ない選択に変わり、現実的な理由が影響していることが浮き彫りに。
元号が令和に変わった2019年以降、上京してきた若者たちの背景を探るシリーズ「令和の上京」では、関西学院大学の難波功士教授が上京の理由の変化について語っています。
かつては東京は未知の世界であり、地方に住む若者たちにとっては憧れの存在でした。
例えば、劇作家の寺山修司は1954年に上京し、東京への強い憧れを抱いていました。
しかし、現代の若者はSNSやインターネットの普及により、東京の家賃や生活費が高いことを知りながらも、地元には職がないために仕方なく東京へ向かうケースが増えています。
つまり、上京はもはや夢や希望の実現ではなく、職を得るための消極的な選択となっているのです。
このような状況は、令和の時代における若者の東京に対する幻想が薄れ、現実的な選択としての上京が進んでいることを示しています。
若者たちは、地元に残るよりは東京での生活を選ぶことで、将来の可能性を広げようとしています。
結果として、東京への上京は、かつてのような憧れの象徴ではなく、生活のための必然的な選択肢となっているのです。
参考リンクhttps://news.yahoo.co.jp/articles/a9a641cf052991eb7f0bdf4a1e32e076e6fb8265
コメントでは、令和の若者が上京する背景について、仕事の機会を求めることが主な理由であるとの意見が多く寄せられました。
多くの人が東京に憧れているわけではなく、地方における就業機会の少なさや賃金の低さが、上京を選ばざるを得ない状況を生んでいると感じていました。
特に、舞台や芸術関係の仕事を目指す人々は、地方では仕事が見つからず、東京に行くことで多様な文化や学びの場にアクセスできると述べていました。
また、東京に住むことによる生活費の上昇が若者にとっての大きな負担となっていることも指摘されていました。
特に大企業に勤める若者が上京する一方で、一般的な若者は高い家賃や生活費に苦しむことが多く、地方から東京に出ることのメリットが薄れているとの意見もありました。
さらに、東京一極集中の現状に対する懸念も示されており、地方における仕事の創出や、企業の地方移転の必要性が強調されました。
ネットの発展により、地方でも成功を収めるチャンスが増えている一方で、依然として多くの若者が上京を選ぶ理由は、主に経済的な要因に基づいているとの見解が多かったです。
このように、若者の上京には、憧れだけでなく、現実的な選択肢としての意味合いが強く、今後の社会構造や経済環境の変化が重要な課題であることが伺えました。
ネットコメントを一部抜粋
自分のしたい仕事を得るために東京に行かざるを得ない状況です。
東京に住むだけで気分が高揚した。
地方には仕事がないから、都会に出て仕事を求めた。
東京の大企業が地方移転しない限りは回避出来ないでしょう。
地方から東京には就業先が無いので東京にいかざるを得ない。