韓国の対北朝鮮人道支援がゼロに至った背景

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韓国の対北朝鮮人道支援が2022年にゼロとなり、これは1995年の支援開始以来初めてのことです。北朝鮮が韓国からの支援を拒否する傾向が強まっているため、再開には時間がかかるとされています。

要約すると韓国の統一部によると、2022年の北朝鮮への人道支援は政府と民間団体を合わせてゼロ件となり、1995年の支援開始以来初めての事態となりました。

北朝鮮への人道支援は、1995年に水害による食糧難を受けて15万トンのコメを支援したことから始まりました。

その後、支援額は2007年に4397億ウォン(約450億円)に達しましたが、北朝鮮の核・ミサイル開発が進むにつれ、支援は減少しました。

2023年には民間団体による7億ウォンを含む児童栄養事業に9億ウォンが支援されたのが最後で、政府からの直接支援は2018年が最後です。

国際機関を通じた支援も2020年の世界食糧計画(WFP)による118億ウォンの食糧支援が最後で、北朝鮮がこれを拒否しているため、実施されていません。

昨年の人道支援が行われなかった主な理由は、北朝鮮が韓国を排除する傾向を強めているためです。

統一部の関係者は、北朝鮮がユニセフを除く外部からの支援提案をほとんど受け入れず、韓国に対しては拒否の意志が強いと述べています。

また、外国の民間団体に対しては韓国の資金を排除する覚書を求めるなど、韓国との関係を一層厳しくしています。

さらに、2019年の米朝首脳会談の物別れ以降、南北関係が冷え込んでいる中で、韓国の民間団体は中国を経由して支援を続けていましたが、尹錫悦政権の「秩序ある南北交流」の原則により、北朝鮮への接触は事実上遮断されています。

このような状況から、韓国の人道支援の再開には時間がかかるとの見方が強まっています。

参考リンクhttps://news.yahoo.co.jp/articles/9601e7c8c5bca2f72d2c0c35cfe31fdd4cdf8626

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