KDDIがIDDKの宇宙バイオ実験プラットフォーム開発を支援、宇宙環境を利用した創薬研究を目指す。
この支援は、宇宙共創プログラム「MUGENLABO UNIVERSE」を通じて行われ、3月7日に発表されました。
IDDKは、半導体センサーを基盤とした顕微鏡観察技術を活用し、宇宙環境を利用した創薬や研究開発のための実験サービスを展開することを目指しています。
具体的には、宇宙バイオ実験ユニットの開発や、宇宙での実証実験を進める計画です。
KDDIは、宇宙を活用して地球上の課題解決を目指すスタートアップと大企業の共創プログラムを展開しており、IDDKはその一環として、光学技術と半導体技術を融合させた新しい顕微観察技術(Micro Imaging Device:MID)の開発を行っています。
さらに、IDDKはドイツの宇宙スタートアップATMOS Space Cargoと共同で、衛星を利用した宇宙バイオ実験を行うことを発表し、4月にはSpaceXのロケット「Falcon 9」で打ち上げる予定です。
この実証実験では、無人で自動運転するIDDKの宇宙バイオ実験装置「Micro Bio Space LAB(MBS-LAB)」が地球低軌道(LEO)で運用されます。
MBS-LABはATMOSが開発した大気圏再突入カプセル「PHOENIX」に搭載され、LEOでの顕微観察機能や実験環境のデータ取得をリアルタイムで行うことが期待されています。
この実証実験を通じて、MID技術が微小重力環境下で連続的に顕微観察できるか、また、国際宇宙ステーション(ISS)以外での宇宙バイオ実験の実現可能性を示すことが目指されています。
これにより、宇宙環境を活用した創薬やアンチエイジングなどのライフサイエンス研究が進展することが期待されています。
参考リンクhttps://news.yahoo.co.jp/articles/67c854297201f324cc88eeac59cbb2c00f86aad3