NHKの『おむすび』がコロナ禍をリアルに描写。キャストの思いが込められた演技が視聴者の心に響く。
物語は令和2年(2020年)に設定され、コロナ禍の影響を受けた社会の様子がリアルに表現されています。
制作統括の真鍋斎は、2020年の初期に多くの人々が感じた混乱や恐怖を反映させたと語り、キャストもその状況を素直に受け止めて演じていると述べています。
第113話では、若林(新納慎也)と聖人(北村有起哉)によるコミカルなやり取りが視聴者の笑いを誘い、コロナ禍初期の「ソーシャルディスタンス」や「エア指切り」といった描写が印象的です。
真鍋は、キャストのリアルな感情が演技に反映され、特に若林の警戒心と聖人の無邪気さの対比が絶妙であると評価しました。
また、若林が着用しているアベノマスクは新納の私物であり、こうした細部へのこだわりが作品に深みを与えています。
制作統括の宇佐川隆史は、病院での撮影において3段階の防護服を使用したことや、俳優たちが医療関係者への敬意を持って撮影に臨んだことを語り、連帯感が高まったと述べました。
第112話では緊急事態宣言が発令された街の様子がCGで表現され、リアルな恐怖感を再現しています。
制作陣とキャストの経験が生かされた第23週は、視聴者にとって「あの頃」を思い起こさせる重要なエピソードとなっています。
参考リンクhttps://news.yahoo.co.jp/articles/5ac30f683db7f05c999b6194891de0655d8ab5a0
コメントでは、ドラマ『おむすび』におけるコロナ禍の描写について多様な意見が寄せられました。
視聴者は、コロナの状況を細かく描写すること自体は良いとしながらも、それがストーリーの進行を妨げていると感じていました。
特に、コロナ禍の描写がメインになりすぎて、ストーリーが進まないことが問題視され、視聴者にとっては辛い思い出を呼び起こすだけになってしまったとの声がありました。
さらに、リアルな状況描写を追求するあまり、脚本の整合性が欠けているという意見もありました。
例えば、弁当の差し入れや手書きの手紙といった描写が非現実的であると指摘され、制作者が本当に重視すべきはリアルさではなく、脚本の質だという意見もありました。
視聴者は、当時のコロナ禍の緊迫感や人々の苦しみをもっと反映させるべきだったと感じていたようです。
また、特定のキャストに対する期待や、脚本の変更に対する要望も寄せられ、視聴者が求めるドラマの方向性に対する意見が交錯していました。
全体として、視聴者は『おむすび』がコロナ禍を描く意義を再考し、よりバランスの取れたストーリー展開を望んでいることが伺えました。
ネットコメントを一部抜粋
コロナ禍を描くこと自体がメインになってしまっていて、肝心のストーリーが全然進んでいない。
制作統括者がこだわるべきところは、コロナ描写のリアルさではなく、脚本のチグハグの修正だったのではないか。
視聴者は、コロナの状況を細かく描写すること自体は良いとしながらも、それがストーリーの進行を妨げていると感じていた。
当時はマスク不足は勿論、防護服も無く雨ガッパを代用したり必死だった。
このドラマでのコロナ禍描写はリアルだと思わない。