ファーウェイのHarmonyOSが中国市場でiOSを四半期連続で上回り、成長を続けています。政府の補助金政策やスマートフォン販売の好調が要因です。
2024年第4四半期にはHarmonyOSが19%のシェアを獲得し、iOSの17%を2ポイント上回る結果となりました。
この成長は、ファーウェイのスマートフォン販売の好調や、中国政府によるスマートフォン購入補助金政策が影響していると指摘されています。
補助金は、価格が6,000人民元(約12万円)以下のスマートフォンに対し15%相当の500人民元を提供するもので、国内OEMにとって有利に働いています。
HarmonyOSは2019年からファーウェイのスマートフォン、パソコン、テレビ、スマートウォッチ、IoTデバイスに採用されており、2023年には「Mate 60」スマートフォンの発売を契機に普及が加速しました。
現在、HarmonyOSを搭載したデバイスは7億台を超え、国内でのエコシステム構築が進められています。
さらに、ファーウェイは次期バージョン「HarmonyOS NEXT」の配信を開始し、独自カーネルへの移行を図っています。
これにより、従来のAndroidアプリは原則として動作しなくなり、完全に独立したOSとしての道を歩むことになります。
Counterpointは、HarmonyOSが引き続き中国市場で成長を続けると分析しています。
参考リンクhttps://news.yahoo.co.jp/articles/c83a0b516c1292d1e6c188a7a1489e4730e5f8c9
ファーウェイのHarmonyOSが中国市場でiOSを上回る成長を遂げたというニュースに対して、ネット上では多くのコメントが寄せられました。
特に、アメリカの規制がファーウェイに独自のOSを作らせるきっかけとなり、その結果としてHarmonyOSが進化したことに対する評価が目立ちました。
コメントの中では、HarmonyOSがスマートフォンだけでなく、電気自動車(EV)の車載OSとしても利用されることに期待が寄せられ、これにより巨大なエコシステムが構築できる可能性についても触れられていました。
また、中国国内ではAndroidのシェアが高い中で、ファーウェイのOSが代替アプリを提供することでシェアを伸ばしているという意見もありました。
しかし、日本市場においては、利用できるアプリの少なさからHarmonyOSが普及することは難しいのではないかという懸念も示されていました。
さらに、中国の自給自足能力や、アメリカとの関係性についても言及され、ファーウェイのスマートフォンが優秀であることを評価する声もありました。
一方で、日本のメーカーに対する期待や、アメリカの影響下での技術開発の難しさについてもコメントがあり、今後の展望について様々な意見が交わされました。
全体として、HarmonyOSの成長に対する期待や懸念が入り混じった多様な視点が見受けられました。