スズキの「RE-5」は、ロータリーエンジン搭載の唯一の市販バイクで、短命に終わった理由は重さや燃費性能にありました。革新的なデザインと技術を持つも、商業的には成功しませんでした。
このモデルは、ドイツのNSU・バンケル社との特許契約を経て、わずか3年の開発期間で完成しました。
デザインは著名なイタリアのデザイナー、ジョルジェット・ジウジアーロ氏が手掛け、特に特徴的な「茶筒」と呼ばれる円筒形のメーターハウジングが注目を集めました。
しかし、RE-5は商業的には失敗に終わり、わずか1年足らずで生産を終了しました。
その理由は、エンジン周りの重量が増加し、230kgという重さが高出力を相殺したことや、オイルショックによる燃費重視の流れに対応できなかったことが挙げられます。
RE-5は497ccの水冷・単ローターエンジンを搭載し、最高出力は62馬力を誇りましたが、同時期に販売されていたレシプロエンジンを搭載したバイクに比べて、性能面での競争力が劣っていました。
さらに、取り扱い実績のある修理店が少なく、メンテナンスが難しいこともユーザーの不安要素となりました。
結果として、RE-5は日本国内では新車販売されず、海外専用モデルとして位置づけられましたが、逆輸入された個体が中古市場に出回ることもあります。
短命であったものの、RE-5はスズキの挑戦心と技術力を象徴する一台として、多くのバイク愛好家に語り継がれています。
参考リンクhttps://news.yahoo.co.jp/articles/395c26a9796fa17dd4be9e0f8b455997de1cbfc7
スズキのバイク「RE-5」は、ロータリーエンジンを搭載した革新モデルでしたが、短命に終わったことが多くのコメントで言及されていました。
開発当時、スズキはマツダと技術提携を結んでおり、独自の技術を駆使してロータリーエンジンの問題を解決しようとしたことが評価されていました。
特に、耐摩耗性を向上させるためにチタン合金を使用したり、気密性を求められるアペックスシールの改良が行われた点が注目されていました。
しかし、コストや排気温度の問題から、普段使いには向かないとの意見も多く、実際にオーナーが普段乗りを避けていたというエピソードもありました。
また、当時は大型2ストロークエンジンが主流であったため、ロータリーエンジンの熟成が進んでいなかったことも短命の一因とされていました。
さらに、デザインに関する意見もあり、特にメーターの見た目に対する批判が目立ちました。
それでも、RE-5の技術は後のスズキのオートバイや4輪車の開発に活かされたことが強調されており、技術的な意義が評価されていました。
全体として、RE-5は短命であったものの、スズキの技術革新に寄与した重要なモデルとして記憶されているようです。