ロシアが中国やインドとの原油取引で暗号資産を利用し、西側の制裁を回避しているとの報道があり、取引額は数千万ドルに達することもある。
ロイターによると、ロシアの一部の石油会社はビットコイン(BTC)やイーサリアム(ETH)、そしてUSDTなどのステーブルコインを利用し、中国元(CNY)やインドルピー(INR)をロシアルーブル(RUB)に両替する際に暗号資産を活用しています。
具体的には、中国のバイヤーが仲介業者の口座に人民元で支払いを行い、その後仲介業者がこの資金を暗号資産に変換し、別の口座に送金します。
最終的に、ロシアの別の口座に送金され、ルーブルに換金される流れです。
このような取引では、月間数千万ドル規模の暗号資産取引が行われているとのことです。
ロシアは昨年夏に、西側諸国からの制裁を回避するため、対外貿易決済での暗号資産使用を認める法改正を実施しました。
さらに、ロシアの財務相は、企業が対外貿易の決済手段として暗号資産を利用し始めていることを明らかにしています。
なお、ロシアでは暗号資産は依然として決済手段としての使用が禁止されていますが、特定の富裕層向けに暗号資産投資に関する規制が提案されるなど、状況は変化しています。
これにより、ロシアにおける石油取引における暗号資産の使用が初めて報告されたことになります。
参考リンクhttps://news.yahoo.co.jp/articles/ace73751fac9ac2d51dab8cd60e6277a8d2865b2
ロシアの原油取引に暗号資産を利用する動きについてのコメントは、さまざまな視点からの意見が寄せられました。
多くの人々は、暗号資産の流動性が向上することで、国際的な経済制裁を回避する手段としての可能性を指摘しました。
特に、制裁がある中でロシアと中国の間での取引が続くことは、暗号資産を利用することで可能になるのではないかと懸念されていました。
また、アメリカの貿易システムを使わずに独自の決済システムを持つロシアが、どのようにして経済を維持していくのかについての議論もありました。
さらに、トランプ元大統領が推進する暗号資産が、アメリカのドル基軸通貨としての地位に影響を与えるのではないかという懸念も表明されました。
制裁の効果が薄れることや、暗号資産による新たな経済の流れに対する不安が広がっている様子が伺えました。
全体として、暗号資産の利用が現行の経済システムに与える影響についての関心が高まり、さまざまな意見が交わされていたのです。